・不労所得を得るにはどうすればいいですか?
普通に会社などで働いてい生活している人にとって「不労所得」というのはとても夢のある言葉だと思います。
字面からして「不労」つまり働かないで「所得」というお金が得られるということですからね(笑)。
しかし、その意味を本当に正しく理解して、さらにどうすれば「現実的な方法で不労所得を実現できるか?」ということを知っている人は、意外と少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、不労所得の本当の意味と、特に資産やコネや権力などを持っていない「ごくフツーの人」が、不労所得を実現するためのステップについて書いていきたいと思います。
不労所得の意味を突っ込んで理解しておかないと、
「楽になろうと思って頑張ってるのに、忙しくて全然"不労"になってない・・・」ということになりかねないので、ぜひ一読しておいてください。
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目次
不労所得とは何か?
「不労所得」という言葉を辞書で検索すると、その意味は次のようになっています。
労働しないで得る所得。利子・家賃・地代など。 ⇔ 勤労所得
(Weblio辞書より)
反対語の「勤労所得」の意味が、
勤労に基づいて直接受ける所得。賃金・報酬・給与など。
(goo辞書より)
となっていて、「労働」というのは「体を使って働くこと」なので、完全な不労所得というのは誰にも雇われず、自分で働くこともなく得られる所得ということになります。
まさに、夢のような話ですね^^。
収入の所得の違いとは?
所得と一緒によく使われる言葉として「収入」がありますが、この2つは意味が違います。
収入は入ってくるお金の総額で、所得というのは収入から経費を引いた「実質的に自分が得るお金」という意味です。
例えば、500円の材料を買って物を作って1000円で売ったら、収入は1000円ですが、所得は500円ということです。
なので、経費がすごくかかるビジネスだと、収入が多くても、所得がマイナス(いわゆる赤字)になることもあります。
ただし、このページの内容に関しては、収入と所得を似たようなものだと考えて読み進めて頂いても、大きな問題はないと思います。
不労所得は誰にでもある?
大ざっぱに言うと、不労所得を得るためには、権利収入を増やせばいいと考えるのが一番わかりやすいと思います。
権利収入というのは、働くことではなく、持っている権利に対して支払われるお金のことです。
話を分かりやすくするために、まずは多くの人が生活の基盤にしている、労働収入の方から説明しましょう。
例えば、道路工事のアルバイトをしたり、コンビニでレジを打ったりするのが、完全な労働収入になります。
だから、有給休暇などの特別な日を別にすれば、基本的に働いている時間に対してだけお金(給料)が支払われます。
これに対して、持っている家を他人に貸している人は、住んでいる人が家賃を払ってくれることで権利収入を得ることができます。
これは、不動産を所有しているという「権利」からお金が発生しているので、大家さんは寝ていようが酔っ払っていようが、入居者が出ていかない限り収入は続くわけです。
そして、厳密に言えば、権利収入を全く得ていない人というのはほとんどいないと思います。
銀行にお金を預けて、利子が1円でも付けば、それは権利収入になるからです。
このページの冒頭で不労所得という言葉の意味を確認した中に「利子、家賃、地代など」とあったように、利子は立派な不労所得です。
実際の所、昔の日本には「利子だけで暮らしている」という人もそこそこいたそうです。
何と言っても、バブル経済が崩壊する前の銀行の金利は5%とか6%だったりしたわけですから、今とは状況が全く違うわけです。
5%でも、2000万円あれば毎年100万円、1億円あれば500万円の利子が付くわけですから、ある程度資産のある人なら、贅沢をしなければ十分に生きていけるレベルでしょう。
ところが、今の銀行金利はほぼゼロ(この記事を書いている時点の普通預金の金利は、だいたい0.001%くらい)なので、銀行に預けていても、まったく増えることはありません。
いや、より正確に言うなら、銀行にお金を預けていると、資産としては目減りしていく事になるでしょう。
物価は毎年少しずつ少しずつ上っている(IMFによれば、2019年の物価上昇率は大体1%くらいのようです)わけですから、少なくともそれと同じ程度の利子が付かなければ、預金全体の価値は減っていくことになります。
定期預金に預けたりすれば多少は利率が高くなるかも知れませんが、それでも焼け石に水でしょう。
なので、ちゃんと「収入」と言えるレベルの不労所得を得たいのであれば、銀行の利子以外の、もっと大きな金額を狙っていく必要があります。
普通の人が不労所得を得るには
「利子以外」とは言っても、家賃や地代(土地を貸すことによって得られる利益)を持っている人は、普通の人から見れば「それなりにお金持ち」と言えると思います。
不動産の他にも、株の配当や外貨の金利というような方法はありますが、かなりの元手が無いと十分な収入にならないという点では同じです。
なので、普通の人が不労所得を得ようと思ったら、何もない状態から「権利になるようなものを作る」という、なかなか高いハードルをクリアしなくてはいけません。
それを実現するためには、最初から完全に「働かない」という形の収入にこだわるのではなく、現実的な方法で資産を大きくしていく必要があると思います。
不労所得は意外と仕事が多い?
実際のところ、一般的には「不労所得」と言われていることであっても、ゼロの状態から何かを始めようと思ったら、それなりに自分でやらなければいけない仕事は多かったりします。
雇われて働く「勤労」ではないというだけで、手間はかかるということです。
例えばYou Tuberのような職業は、今や子どもの「あこがれの職業」の定番となっていますし、人によっては「好きなことだけやってれば稼げる」みたいな印象を持っていたりもするでしょう。
でも、実際には「動画を再生してもらって稼ぐ」というのは、それほど楽な仕事じゃありません。
まず、視聴者を集めるためには、色々と工夫して「面白い」とか「役に立つ」と思ってもらう動画をたくさん作らなければならないですよね。
その企画をもとに自分で撮影した上で、数十分の動画を何時間もかけて編集したりするわけです。
さらに、うまく視聴者を集めることができたとしても、新しい動画を作り続けないと、すぐに収入は落ちていってしまいます。
今までに作った動画が100本だろうと200本だろうと、既に見た動画を何度も再生する人は非常に少ないからです。
稼ぎ続けるには、既に自分のチャンネルを知ってくれている人に新しい動画を提供しながら、新しい視聴者を獲得していく必要があります。
ブログなどにしても、記事を更新しないでいれば、少しずつアクセスは減っていきます。
場合によっては、検索エンジンのしくみが変わったりして、既に書いた記事の内容を大幅に修正しなければならないようなこともあります。
不動産投資のように、何もなければ「ほったらかし」で済みそうなビジネスでも、完全に仕事からは開放されるわけではありません。
住んでいた人が出ていけば、代わりに入居してくれる人を探さないと収入が途絶えてしまいますし、設備や住んでいる人同士のトラブルに対応したり、色々な手続きをこなしたりしなければならないからです。
なので、資産や権利を持たない人が不労所得を目指す上では、以下のようなステップで計画を進めることが現実的でしょう。。
1.勤労所得だけの状態を脱出する
「収入=給料」という状態を脱出するために、将来的に権利収入になるような事をする最初のステップです。
多くの人はここからのスタートになると思います。
2.権利収入の金額を増やす
スキルを身に着けたり効率を上げて、権利収入を大きくさせる事に挑戦します。
権利収入の金額が大きくなれば、勤労所得にあてる時間を少なくしたり、完全を切り捨てたりできるようになるからです。
3.労働の割合を減らす
ある程度権利収入が増えたら、次は人を雇ったり、他人に作業を分担してもらうことで労働の割合を減らしていきます。
これによって、文字通り完全な「不労所得」を増やしていくわけです。
不労所得を得る方法の例
それではここで、不労所得を得るための方法をいくつか紹介しておきましょう。
既に当サイトの他のページで紹介したことも含んでいますが、ここでは「どうすれば労働の割合を減らせるか」という事に注目しながら、メリットやデメリットをまとめてみました。
せどり・オークションなどの物販系ビジネス
形のある商品を販売するような仕事は、どうしても労働収入の要素が強くなりがちですが、「収入ゼロ」という事態にはなりにくいので、最初の取っ掛かりとしては悪くないと思います。
スタートする段階では個人での「せどり」から始めて、ある程度軌道に乗ってからは、アルバイトなどに仕事を任せることで労働の割合を減らすという方法もあります。
ブログやwebサイトなどの運営
場所を選ばなかったり、元手がほとんどかからないというメリットはありますが、多くの場合は収入を得るまでに時間がかかるというのが欠点です。
ただし、うまくアクセスを集めあられれば、すぐに物販などよりも「コスパの良い労働収入」くらいにはなるでしょう。
さらに、外注でライターなどを雇って記事を書いてもらえば、労働の割合は比較的簡単に減らすことができます。
僕も一時は複数のライターさんに記事を書いてもらっていましたが、その時に作ったサイトは、今でも少しずつ収入を生んでくれています。
Youtubeなどの動画メディアへの投稿
これも収益化するまでが大変ですが、人気が出て再生数が稼げれば、比較的高収入を短期間で実現できる可能性があります。
ただし、本人が動画に出演する場合、編集などの作業を外注したとしても、完全な不労所得にはなりにくいのがデメリットの一つです。
労働の要素をゼロにしたければ、自分の実績を武器にして、他人の動画をプロディースする側に回ったりするのが得策かも知れません。
不動産投資
昔からある「不労所得の代表」みたいな方法ですが、ビジネスとして成り立たせるためには、高いレベルのノウハウと知識が必要です。
何から何まで自分でやろうとしたりしなければ、労働の割合は少なくしやすいと思いますが、ある程度の自己資金が無いと、銀行などから融資を受けて不動産投資を始めるのは難しいでしょう。
なので、他のビジネスで一定の資金を作れるようになってから挑戦するのがいいと思います。
それと、これも昔からよく言われている事ですが、不動産業界には人を騙して不利な契約を結ばせようとするヤバい人たちがけっこう多いので、その点には十分に注意してください。
間違っても、業者の勧誘に載せられてワンルームマンションの投資などに手を出したりしてはいけません。
株や債権などへの投資
これも不動産投資と同じで、まとまった資金があれば、完全な不労所得になりやすいものの一つです。
投資対象によっては、儲かった時に支払う税金の額が安いので、資産家の人たちには根強い人気があります。
一般的にこういう金融商品というのは、相場の状況によって値段が上がったりさがったりするので「ギャンブルのようなもの」だと思われがちですが、それはやり方次第です。
安定して利益(配当など)を出しているようなものに長期投資すれば初心者でも失敗しにくいので、不動産投資などと比較すれば、ずっと初心者向けだと思います。
ただし、狙えるのは年率3から4%くらいなので、株や債権などへの投資をメインにするのは、他のビジネスで十分な資産を作ってからということになるでしょう。
今回のまとめ
最後に、今回のまとめです。
ポイント
- 不労所得とは、働かずに得られる所得のこと
- ゼロから不労所得を目指す上で、ある程度の労働は必須
- 不労所得を得るための現実な3ステップ
1.勤労所得だけの状態を脱出(権利収入を作る)
2.権利収入の金額を増やす(勤労所得の為の時間を減らす)
3.労働の割合を減らす(委託する範囲を増やす) - 具体的な手段としては、副業系ビジネス→ 投資が王道