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将来の夢がない人がないための「展開型」思考法

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将来の夢がない人がないための「展開型」思考法

元底辺サラリーマン、現在は独立して好きなことを仕事にする「ライフワーカー」育成のプロジェクトに取り組んでいるROCKです。
・将来の具体的な夢がない
・夢がないから、どんな道に進むべきか分からない
・やりたい事が無いから、計画が立てられない

今回は、こんな悩みについて一つの選択肢を示していきたいと思います。

僕が今までに相談に乗ってきた中でも、将来の夢が明確に決まっていないということが原因で「進路や就職先が決められない・・・。」という悩みはかなりの割合を占めていました。

つまり、この質問への回答は、僕の得意分野なのです(笑)。

なので、この記事を読んでもらえれば、進む道が決まらないという状態で悶々と悩みながら、決断の期限が迫ってくるという最悪の事態からは抜け出せると思います。

この記事についてご質問・ご意見がある場合は、記事の下部にあるコメント欄からご連絡ください。原則として24時間以内に回答を掲載させていただきます。

将来の夢に向かう2つの形

将来の夢に向かう2つの形

何かの分野で大きな成果を残す人、大きな夢を叶える人には、大きく分けて2つのタイプがあります。

それが「計画型」と「展開型」です。

※ちなみにこの分類は、僕が勝手に考えたもので一般的な用語ではありません。あくまでも将来の計画をたてる上で便利な区分の一つに過ぎないと考えておいて下さい。

計画型の思考

「計画型」の思考というのは、最初にたどり着くゴールを決めてから、それに向かって必要なステップを踏んでいくという考え方です。

これは、既にゴールに辿り着くための方法が明確になっていて、比較的近い未来を考える上ではとても役に立ちます。

例えば
「1年後までに100万円貯金しよう」
「夏までに5キロは痩せよう」
みたいなものですね。

仮に「1年後に100万円の貯金」という目標で、今の貯金額が50万円だとすると、1ヶ月あたりでは4万2000円位だから、生活費はこれくらいにして・・・というふうに逆算していくことになります。

最初にそういう見通しを立てて、一つ一つクリアしていくことができれば、理屈の上では必ず予定通り目標を達成できるわけです。

もちろん全てが100%予定通りに行くとは限りませんが、それでも計画を立てることには大きな意味があります。

まず、最初に無理のない計画を立てておけば、その計画からとんでもなくかけ離れるということは少ないでしょう。

仮に全てが計画通りにならなかったとしても、その時は計画の方を調整すればいいだけですし、少なくとも何も計画がないよりは目先の行動が決めやすくなるはずです。

将来の夢 計画型

ただし・・・

この方法で将来の夢とかライフワーク(生涯をかけて取り組める仕事)について考えるのは、かなり難しい(ほぼ無理)だと思います。

まず、この方法で考えるには、最終的なゴールが決まっている必要があり、「将来の夢がない・・・。」という人はこの時点で計画の立てようがありません。

さらに、仮に具体的な夢や目標があっても、それを計画的に進めるのはメチャクチャ難しい。

だって、先のことなんて誰にも分からないじゃないですか。

「副業で1年後に月収10万円!」って言ってビジネスを始めたって、どれくらいの売り上げが立てられるかなんてやってみないと分からないですよね。

なんとなく「1年で10万なら、半年なら月収5万円かな。」なんて区切ってみたところで、それは机上の空論にしかなりません。

さらに、最終的には良い結果になる場合でも、目標にたどり着くまでの流れというのは、右肩上がりのきれいな直線になることは滅多に無いんです。

例えばビジネスの売上なら、実際にはずーっと売上ゼロが続いたけれど、ある時に口コミで評判が広がって、いきなり月収10万円、次の月には20万円!みたいな動きになったりします。

というより、僕の知っている成功の例というのは全てがそんな風に「どこかで転機がやってくる」パターンです。

英語を勉強するにしても、「1年後までにTOEICスコア100アップ!」という目標ならともかく、「ネイティブレベルの英語力になる!」とか、「プロの通訳になろう。」なんて考えたら、実現性のある計画を立てるのはほぼ不可能でしょう。

未来の見通しなんていうものは、専門家が色々な情報を分析してもほとんど当たらないんですから、「これから挑戦する」という人が立てる計画なんて、まず確実に現実とはかけ離れたものになるのがオチだと思います。

居酒屋チェーンで有名な「ワタミフードサービス」の渡辺社長の著書「夢に日付を!」の中では、夢に日付(期限)を入れて、現在との間の日数を計算して日々やることを実行する、という考え方がかかれていましたが・・・

少なくとも僕が直接会った人の中に、そういう形で夢を叶えた人は一人もいませんでした。

ワタミフードサービスは、社員が長時間労働や深夜勤務の結果過労自殺したりして「ブラック企業」というイメージが定着しましたが、もしかしたらそういう悲しい事態は、計画を無理やり実行してきた結果なのでは、とさえ思います。

展開型の思考

将来の夢 展開型

その反対に、最終的なゴールをどこにするかは置いといて、とりあえず目の前の小さな目標をクリアするのが「展開型」の考え方です。

まずは何かをスタートさせて、そこから選択肢を広げて展開していくイメージですね。

クリアした時点でさらに上の目標を目指したくなったらそうすればいいし、別のことをやりたくなったら、今度はそれを目標にすればいい。

と、こんな風に言うと、
「その小さな目標をどうやって立てたらいいかわからないんだよ。」
という人もいるかもしれませんが、展開型の場合はいくらでも進路変更ができるので、「ちょっと興味がある」程度のことで十分です。

いや、興味があるかどうかすら後回しにして「自分にもできそう」くらいの動機で始めてもいい。

言ってみれば、「この道の先に何があるか分からないから、とりあえずあの角を曲がって様子を見てみよう」程度の目標で十分なんです。

例えば「アフィリエイトって稼げるのかなあ?」って思ったら、一生懸命ネットで「稼げるかどうか」を検索するんじゃなく、とにかく自分でブログを書くなり経験のある人に質問するなりしてみる。

「英語が話せるようになれたらいいな。」と思ったら、延々と効果的な学習法を探すことに時間を使うよりも、まずは英会話のレッスンを見学に行ってみる。

自分にそれが合っているかどうか、どんな結果が出せるかなんてやってみるまで分からないんだから、頭の中だけで悩み続けるのは時間の無駄です。

計画を立てたてたとしても、ほぼ確実に大幅な修正をすることになるので、先のことを気にするのは「やりながら」にしましょう。

「失敗しない計画」の作成に時間をかけているくらいなら、とりあえず1ヶ月先くらいに何かを決めて、次にどうするかを考えるのはそこにたどり着いたときにしたほうが、結局は早く前に進めます。

そして、偉大な成功者の歩んだ道を見てみても、最初から大きな目標を設定したのではなくて、何か行動したことがきっかけで次の目標に向かっているということは非常に多いです。

例えば、今は慈善活動をライフワークにしているビル・ゲイツ氏も、学生時代には「やりたい事がない」と悩んでいたそうです。

しかし、お金のためにプログラムを会社に売り込んだ事から、彼の億万長者への道がスタートしました。

Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏に至っては、学生時代に「学校内での女子生徒のプロフィールに投票するシステム」が今の事業のきっかけです。

フェイスブック

そんなものを運営したら「セクハラだ!」と起こられるんじゃ?と心配になりますが、実際に彼は保護観察処分にまでなったそうです(笑)。

そこから世界中の人々が繋がるFacebookというシステムができたわけですが、そのFacebookにしたって最初は「出会い系アプリ」みたいなものだったんですから、何がどう転ぶかなんて本当に分からないと思います。

だから、「将来の夢が無くて何をやっていいかわからない・・・。」という人には、最初に大きな目標を立てる計画的思考ではなく、「とりあえず何かやってみる。」形の展開型思考の方が断然おすすめです。

進路やキャリアプランを決める場合の注意点

進路やキャリアプランを決める場合の注意点

「とりあえず興味を持ったことを・・・って言ったって、就職や進学はどうするの?思いつきで決められるものじゃないし。」
という人もいるでしょう。

確かにその通りだと思います。

ですが、たくさんの進路相談、転職相談を受けてきた僕の経験からすると、こういう事に関しては情報不足のまま悩んでいる人が圧倒的に多いです。

「自分の人生がかかっているから簡単には決められない」と言いながら、実際には決めるための材料すらちゃんと集められていないということです。

どんな学校・学部に進みたいか悩んでいるなら、実際にいくつかの学校に見学に行って、どんな活動をしているか、どんな雰囲気の場所かということを体験してみるべきでしょう。

どんな業界、どんな会社に就職・転職するか迷っているのなら、実際にその業界で働いている人に話を聞いたり、会社に見学に行ってみたりするべきです。

以前に「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」という本が話題になったことがありましたが、あの物語の映画版である「ビリギャル」の中では、とても印象深い場面が描かれていました。

有村架純さん演じる主人公の工藤さやかが、校内で生き生きとキャンパスライフを送る学生たちを見て、
「あたしやっぱり慶応がいい。慶応に行きたい・・・。」
と決意するシーンです。

人生の転機になると思えるような、悩んでもなかなか決められない大切な決断なら、まずは決断しようとしていることの内容をしっかり見極めるようにしてください。

家を買ったり車を買ったりする時は、実際に内見したり試乗をしたりすることがほとんどだと思いますが、それよりはるかに大きな決断をするわけですから、手間を惜しんではいけません。

実際に自分の目で見たり、肌で感じた経験があれば目標意識は強くなるし、後で「こんなはずじゃなかった・・・」ということにもなりにくいと思います。

それでも迷うこともあるかもしれませんが、その場合は最後まで悩むほど魅力的な選択肢の中から選ぶ事になるわけですから、情報不足のまま何かを決めるよりは遥かにマシです。

そして・・・。

仮に選んだ後に「選択を間違えた!」と感じたとしても、それはそれで展開型で未来に進んでいく上での1ステップに過ぎません。

生きていく上で、いつも「最適な選択肢」を選ぶことなんて誰にもできないわけですから、多少の回り道は仕方がないと割り切りましょう。

僕なんて、就職や転職のたびにあっちこっちに方向転換してきたので、人生の8割くらいは回り道のような感じですが、今ではちゃんと自分の好きな仕事にたどり着います。

今回のまとめ

ポイント

  • 目標達成には計画型と展開型がある
  • 計画型で将来の夢を考えるのはほぼ「無理ゲー」
  • 将来の夢を見つけるには、展開型で考えて目先の目標に向かうこと
  • 重大な決断を迫られたら、とにかく体験して情報収集!
<こんな人にオススメ>
  • 自分が何を望んでいるか、何をしたいかが分からない
  • やるべきことがあるのに、腰が重くて行動に移せない
  • 何かを始めても、すぐに挫折してしまうことが多い
  • この記事を書いた人
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ROCK

底辺サラリーマン→webビジネスを学んで独立。
現在は現在は好きなことをする「ライフワーカー」を育てるミッションを遂行中。
ハンドルネームはドランクドラゴンの塚地さん公認(笑)。

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