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目の前のことに集中し今の仕事を頑張る→奴隷人生

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目の前のことに集中し今の仕事を頑張る→奴隷人生

元底辺サラリーマン、現在は独立して好きなことを仕事にする「ライフワーカー」育成のプロジェクトに取り組んでいるROCKです。
・目の前のことを一生懸命やれば幸せになれるはず
・成功するには、まず目の前の仕事を頑張ることだ

今回は、こういう非常に危険な考え方について警告しておきたいと思います。

いや、もちろん「目の前のことに集中するのがいけない」なんて言うつもりは無いんですが、「その考え方にこだわりすぎると危ないよ」という話です。

僕は一応、会社員を卒業して独立しているので、起業して成功している人とも交流がありますし、逆に働き方などについて悩んでいる人からも相談を受けることが多いです。

そんな中で、「目の前の仕事に集中して一生懸命やればいい」という主義の人が成功するチャンスを逃したり、不自由な人生の中で歳だけを取っていくという悲しい例もいくつか見てきました。

なので、もし君が「成功したい!」「後で後悔するような人生を送りたくない!」と思っているなら、ぜひこの記事を読んでみてください。

この記事についてご質問・ご意見がある場合は、記事の下部にあるコメント欄からご連絡ください。原則として24時間以内に回答を掲載させていただきます。

目の前のことに集中するのは「成功の秘訣」じゃない

目の前のことに集中するのは「成功の秘訣」じゃない

ビジネスの世界でなどで実績を上げている人に、
「成功の秘訣は何ですか?」
と聞く人は多いですが、色々な世界での成功者を見れば、成功するために必要なのは、「目の前の仕事を一生懸命」やることだけではないことがすぐに分かります。

特別な才能があってこその成功もあれば、運が必要な世界もあります。

また、僕が色々な成功者に話を聞いてきた限りでは、経済的に成功をするための最も大切な条件は「成長している分野で仕事をすること」でした。

最近はネットビジネスで稼ぐ人が多いですが、それはインターネットを使った商売全体が急成長しているからです。

もちろん、成功のための条件が揃っていたとしても、自分でやると決めたことに集中して一生懸命やるのは大事なことでしょう。

でも、それはあくまでも「必要な条件の一つ」であって、「やれば成功できる」わけじゃありません。

言ってみれば、プロ野球の選手になりたいという人が「健康に気を使う」ようなものです。

体のコンディションを整えるのは、アスリートとしては当然のことですが、それをやってればプロ選手になれる・・・なんてことはないですよね。

・・・と、僕のお粗末なたとえ話だけでは分かりにくいと思うので、ここで僕の周りで実際に起った実例について書きたいと思います。

目の前のことに集中して頑張ったAさんと、別の道を選んだBさんの話

AさんとBさんは、2人ともIT系エンジニア(分かりやすくするために、以下は「プログラマー」と書きます)を目指していました。

学校を卒業した後、AさんとBさんはそれぞれ別の会社に就職。
幸いなことに、2人ともIT系の企業に入ることができました。

そして、これまた同じく、2人が入社して最初に割り当てられた仕事は、開発中のプログラムのテスター業務でした。

テスターというのは、作られたプログラムに問題がないかどうかをテストする人のことです。
テスターの仕事では、指示された通りにデータを入力したり、ボタンをクリックしたりという単純作業を繰り返します。
そのため、テスターをアルバイト任せる会社も多いです。

Aさんはテスターの仕事に 「やりがい」を感じられなかったので、飲み会の席で上司に相談しましたが、
「まだ新人なんだから、目の前のことに集中して一生懸命やりなよ。地味な仕事でも、きちんとやることが信用につながるんだよ。」
と言われて、とりあえずそのアドバイスに従って頑張ることにしました。

Bさんも周りの人たちからは似たようなことを言われていましたが、ほとんど新しいスキルが身につかない今の仕事を続けることが不安で仕方がありませんでした。

「いくらプライベートで一生懸命勉強しても、朝から夕方までは単純作業じゃあ、他の人にどんどん差をつけられてしまう・・・。」
そんな風に考え、Bさんは別の小さな会社に転職しました。

そして数年後。

Aさんは相変わらずテスター業務を頑張っています。
後輩が入ってリーダー的な存在にはなったものの、仕事の内容は入社した時とほとんど変わっていません。

一日中デスクに座ってモニターを見続ける仕事は体に負担もかかるので、「いつまでこの仕事を続けられるだろうか」という不安もあります。
しかし、転職の武器になるようなスキルも経験もないので、仕方なく生活のために働いている、という感じです。

一方でBさんは、小規模な会社での担当業務の広さに苦労したものの、色々な仕事を経験することができました。

それによって幅広い開発スキルと知識を身につけることができたので、次のステップとして少し待遇の良い中規模の会社に再度転職しました。

今ではIT業界の人脈ができたことで個人的に仕事を任されることも増えたので、近いうちにフリーランスとして独立することを考えています。

将来的には会社を設立して、それを大きくしていくのが今のBさんの夢です。

話を分かりやすくするために簡略化していますが、これは実際に起こった話です。

社会人になった時、2人が目指しているものは同じでした。

これは、同じ山の頂上を目指しているようなものだと思います。

しかし、Aさんが目の前にある道を「なんとなく頂上に続いていると信じて登り続けた」のに対して、Bさんは「どうすれば頂上にたどり着けるかを考えながら登った」という点が違ったわけです。

「目の前のことに集中して頑張れ」という人たち

「目の前のことに集中して頑張れ」という人たち

僕の経験上、「目の前のことに集中して頑張れ」と言うことが多いのは、主に次の2つのどちらかに該当する人たちです。

一般的に「堅実」と呼ばれる生き方をしてきた人

親や先生、会社の上司のような人たちは、自分自身が安定志向で「それなりに幸せに生きてきた」という経験から、そういうアドバイスをしてくれるんだと思います。

なので、君がそういう人たちと同じようになりたいと考えているなら、素直に従うのもアリかもしれません。

ただし、そういう安定志向の生き方というのは「最小限のものだけ確保しようとするけれど、あとは全部あきらめる」という選択でもあります。

さらに言うと、その安定志向というのは「昔はそれでうまくいった」というだけの経験則であって、今後の保証がされているわけではありません。

今は真面目に長年仕事しても、リストラされて貧乏くじを引くこともある時代ですから「会社の仕事だけを一生懸命」というのは、むしろ危険だとも考えられます。

一つのことをやり続けて、たまたま成功した人

スポーツ選手や芸能人、会社の経営者というような、一見すると華やかな世界にも、成功の理由を聞かれた時に「目の前のことに集中して一生懸命やってきただけです。」と答える人はいます。

確かにそういう人は人一倍の努力をしてきたと思うし、それが無ければ成功しなかったかも知れません。

でも、成功者の裏には数え切れないくらい成功できずに消えていった人がいるということを忘れてはいけません。

例えば、野球をやっている人の中でプロになれる人の割合は1000人に1人くらいだという話がありますが、プロになれなかった999人の中にも、限界まで努力した人はたくさんいるはずです。
参考:プロ野球選手になれる確率(「節約投資のススメ」より)

僕たちはつい、たまたま勝ち残った人だけの言葉だけを聞いて「なるほど、それが成功の秘訣なのか!」と思ってしまいがちですが、同じことをすればいいと考えるのは危険です。

※このことを経済の世界ではサバイバーシップ・バイアス(生き残ったものだけを見ることによる誤解)と呼んだりします。
参考:サバイバーシップバイアス(Wikipedia英語版より)

もちろん、成功した人たちの一生懸命さは見習うべきだし、目の前のことに集中するのはとても大事だと思います。

いい加減な気持ちでやっていたら、見えてこないことだってたくさんあるでしょう。

でも、車の運転などと同じで、目の前のこと「だけ」に集中するというのは非常に危険だということです。

最も大切な努力は「何をすべきか考える」こと

最も大切な努力は「何をすべきか考える」こと

僕は、成功できない人に最も欠けているのは「自分自身で何をすべきかを考える努力」だと思います。

人間は迷っている状態が一番つらいので、それは仕方がない事なのかも知れません。

自分で何をするかを決めると、失敗した時には「自己責任」ということになりますし、何をするにも「これでいいんだろうか?」という不安が常につきまといます。

だからほとんどの人は、
「どうしたら成功できますか?」
「私は何をすればいいんですか?」
なんて質問をするわけですが、残念ながらその答えはこうです。

それを自分で考える人が成功できるんですよ。

もちろん多少のアドバイスはできますが、同じことをやったとしても結果は人それぞれですから、成功できる保証なんて誰にも無いわけです。

またまた極端なたとえ話になりますが、ダイヤモンドの採掘をする時に、

  1. とにかく目の前をひたすら掘る人
  2. 地質などの勉強をして、予測を立てて掘る人
  3. どこに行けば見つかりますか?と聞きまくる人

という3人がいたら、誰が一番成功者に近いでしょうか?

最終的にどうなるかを完全に予測することはできませんが、最も見込みがあるのは間違いなく「3」のパターンの人だと僕は思います。

「目の前のことに集中して頑張る人」は「都合がいい人」

「目の前のことに集中して頑張る人」は「都合がいい人」

会社のような組織の中では、ひたすら目の前の仕事に集中して働いてくれる人が好かれたりしますが、これは単純に経営者や組織にとってはそういう人のほうが「使いやすい」からです。

色々と頭を使って考える人は、理不尽な命令をすれば反抗したり、辞めて別の会社に行ってしまったりしますが、目の前の与えられた仕事を黙々とやってくれる人ならそういう心配はないですからね(笑)。

迷った時に人の話を聞くことは大切かも知れませんが、世の中のほぼ全ての人はポジショントーク(その人の立場に偏った意見)をするということを覚えておきましょう。

証券会社の人に「何に投資するのがいいんでしょうか?」と聞いたら、多分「株がおすすめですよ。」と答えるでしょうし、不動産屋さんなら「マンションやアパートへの投資がいいですよ。」なんて答えたりすると思いますが、それと同じことです。

今回のまとめ

最後に、今回のまとめです。

ポイント

  • 目の前のことに集中して頑張るだけでは成功できない
  • 最も重要な努力は「自分でどうすべきかを考える」こと
  • ただ目の前のことを頑張る人=都合よく使われる人

人は「現状維持」が大好きなので、考えることに疲れると「とりあえず今やっていることを頑張ろう。」という結論になりがちですが、そこには危険な罠が潜んでいる場合がある、ということをどうか忘れないで下さい。

<こんな人にオススメ>
  • 自分が何を望んでいるか、何をしたいかが分からない
  • やるべきことがあるのに、腰が重くて行動に移せない
  • 何かを始めても、すぐに挫折してしまうことが多い
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ROCK

底辺サラリーマン→webビジネスを学んで独立。
現在は現在は好きなことをする「ライフワーカー」を育てるミッションを遂行中。
ハンドルネームはドランクドラゴンの塚地さん公認(笑)。

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