・やりたいことリスト100って何ですか?
・なぜ、やりたいことリストを作るんですか?
こういった「やりたいことリスト」に関する質問に答えるような記事を書いてみます。
やりたいことリストというのは、英語圏では「バケット・リスト」と呼ばれていてこれは「死ぬまでにやりたいことのリスト」のことです。
なので、仕事などで使われるような、明確に期限を決めて作るTodoリスト(やることリスト)とは意味が違います。
そして、色々なところで紹介されている「やりたいことリスト100」というのは、イギリスの小説家であるロバート・ハリスという人書いた「人生の100のリスト」に由来しています。
「人生の100のリスト」の中では、ロバート・ハリス氏が10代の頃に、やりたいことを100個書き出すことを思いついて、それをどうやって達成したかということが書かれています。
「やりたいことリスト」を作るというワークは、昔から自己分析のためによく行われていましたが、100個も書き出すとなるとかなり大変な作業です。
でも、あえてその大変な作業をすることで、普通ならなかなか表に出てこないような「やりたいこと」が出てきやすくなるわけです。
例えば「やりたいことを3つ書きましょう。」と言われたら、誰でも無意識に頭の中で情報をふるいにかけて「3つ選ぶとしたらこれだな」というものをリストにすると思います。
しかし、100個ともなれば、とにかく何でも思いついたら書くようにしないと、なかなか項目の数が増えていきません。
それによって、普段なら切り捨ててしまっているような「やりたいこと」もリスト化されやすくなるということです。
ただし、やりたいことリスト100は、そのままだと結局、ただのリストに過ぎません。
残念ながら、一生懸命頭の中の情報を書き出しても、「ただ作っただけ」で終わってしまう人が多いんです。
そこでこのページでは、やりたいことリストの作り方だけではなく、そのリストを「どうやって具体的な行動に結びつけるか?」という事についても解説していきたいと思います。
この記事についてご質問・ご意見がある場合は、記事の下部にあるコメント欄からご連絡ください。原則として24時間以内に回答を掲載させていただきます。
目次
やりたいことリスト100を作る目的
繰り返しになりますが「やりたいことリスト」というのは、それを作ること自体が目的ではありません。
わざわざ時間をかけてリスト化するのは、、情報を目で見える形に書き出すことに複数のメリットがあるからです。
自分の望んでいるものが分かる
頭の中ではぼんやりとしてるような事でも、それを何かに書き出そうとすれば、言葉で表現する必要があります。
つまり、やりたいことが「言語化」されるということです。
これことによって、より自分のやりたいことが明確になってきます。
やりたいことが行動に結びつきやすくなる
そして、やりたいことが明確になれば、少なくとも「何をやりたいかがよく分からない」という状態よりは、ずっと行動しやすくなります。
例えば「今の自分が嫌い」という人は多いですが、ただ単に「嫌い」というだけでは行動のしようがありません。
問題を解決するにはまず、その「嫌い」を解消するために何をしたいのか、例えば「痩せたい」とか「お金持ちになりたい」というように、やりたいこと(行動)の形に変換する必要があります。
書くことで頭が整理できる
今回紹介する方法では、リストを何度も見直して更新していくことになります。
そして、何度もリストを修正していると、やりたいことの内容が少しずつ変化していったり、「そのために何をすればいいのか」ということもだんだん整理できてくるようになるわけです。
達成が成功体験になる
やりたいことリスト100の中の項目を達成した場合、それはリストからは消さずに「達成した」ということを記録しておきます。
そうすることで、成功体験が目に見える形で残ることになり、それが次の行動につながりやすくなります。
物事をネガティブにとらえるクセのある人は、失敗体験を何度も思い出して心の中で膨らませていってしまうのに、成功体験のことは比較的すぐに忘れてしまうので、
「自分はいつも失敗ばかりだ。」
という心理状態になりがちです。
成功体験を目に見える形で記録することには、このネガティブ思考にブレーキをかける効果があります。
やりたいことリスト100の作成方法
リストの作り方に関してはとてもシンプルで、やりたいと思ったことを直感的に、ただひたすら箇条書きにしていくだけです。
ただし「直感的に」とはいっても、慣れないうちは余計なことを考えてしまいがちだ思うので、リスト作成時のポイントをまとめておきましょう。
実現可能性については無視する
やりたいことリストはあくまでも「やりたい」という願望のリストであって、「やることリスト」ではありません。
なので「こんな事できるわけがない」とか「これは実現できるだろうか?」というようなことは無視して書き出すようにしましょう。
デメリットについては考えない
リストを作る段階では、やりたいことを達成した時に起こりそうなデメリットも無視しましょう。
「有名人になりたい」ということが頭に浮かんだ時に「でも、プライベートがなくなっちゃうのは嫌だな」とか、「豪邸に住みたい」と思った時に「掃除が大変そうだな」なんて考えるべきではないということです。
それぞれの項目の関係は気にしない
理論的に考える癖がついている人は、部分的に意味が重なっている事が気になったり、複数のやりたいことを同時に達成した場合の矛盾について考えたりしてしまうかも知れません。
例えば、「お金持ちになりたい」と「月収をあと5万円増やしたい」というものが同じリスト上にあってもいいし「毎日好きなだけ寝ていたい」と「人に尊敬されるような仕事をしたい」の両方があっても構わないということです。
やりたいことの内容は達成型のものにする
ただし、やりたいこととして書き出すことには一つだけ条件があります。
それは、内容を「達成型」つまり、それを実現するために一定の努力が必要なものにするということです。
例えば、「ビールが飲みたい」とか「昼寝をしたい」というようなことをやりたいと思う人は多いかも知れませんが、そういう「目先の楽しみ」をリスト化しても意味がありません。
「何でも制限なく」とはいっても、その点だけは誤解のないようにお願いします。
行き詰まったら、時間を開けて再挑戦する
100個の「やりたいこと」を書き出すというのはなかなか大変なので、場合によっては「これ以上出てこない・・・」という状態になるかも知れません。
その場合は無理にその場で考えようとせずに、一度頭をリラックスさせてから、時間を開けて続きをやるようにしてみてください。
頭をひねって考えている時ではなく、食事中や入浴中などに新しい「やりたいこと」を考えつくことも多いと思うので、そういう場合は忘れずにメモを取るのがコツです。
やりたいことを絞り出すための質問集
ここで、やりたいことを絞り出すために役立ちそうな要素をいくつか紹介しておきます。
人間の脳は、質問に対して反射的に答えを返そうとする性質があるので、なかなかやりたいことを思い付かないという場合は、以下の部分を眺めながら考えてみて下さい。
なお、しつこいようですが、お金や時間、人間関係などに制限されないという条件で書き出すようにしてください。
Question
どんな物が欲しいと思いますか?
車でも家でも、バッグでも洋服でも何でもOKです。
Question
どんな場所に行きたいと思いますか?
国内でも海外でも、もし行きたければ宇宙でも大丈夫です。
※既に宇宙旅行の申し込みを受け付けている会社は複数あります。
Question
どんなものを食べたいと思いますか?
達成型の目標なので、普段はなかなか食べられないようなものを考えてみて下さい。
Question
どんな所に住んでみたいと思いますか?
国や場所、町並みなどの環境について考えてもいいですし、家の大きさや部屋の広さについてのイメージでもOKです。
Question
どんな時間を過ごしてみたいと思いますか?
「こうすべき」という考え方にとらわれず、自由気ままに過ごせるとしたら、何をしていたいと思いますか?
Question
どんな人と一緒にいたいと思いますか?
「心を許せる親友」でも「憧れの異性」でも「こんな人と一緒にいられたら最高!という人はどんな人でしょうか?
Question
誰か何かをしてあげたいと思うことはありませんか?
親でも家族でも友人でも、君が何かをしてあげたい人と、してあげたい内容について考えてみて下さい。
Question
達成したい業績や、この世に残したい功績はありますか?
資格や賞などを取ることでもいいですし、「投資家として歴史に名を残す」でも「病気に苦しんでいる人を助ける」でも何でもOKです。
Question
身につけたい能力はありますか?
英語でもダンスでも楽器でも格闘技でも、「できたらいいな」という物があれば書き出して下さい。
Question
何か体験したいことはありますか?
「イルカと一緒に泳ぎたい」「北極でオーロラが見たい」「大好きなミュージシャンのライブを最前列で見たい」というような「得たい体験」はありますか?
リストを更新するタイミングを決める
やりたいことのリストが100に達したら、次はそのリストをいつ見直して更新するかということを決めましょう。
これが1つ目の、やりたいことを「作っただけで終わり」にしないための要素です。
いくら一生懸命リストをつくっても、それを「時間があるときに見直せばいいや」なんて考えていると、いつまで経っても「また今度」という状態になりがちです。
ちなみに僕の場合は、毎朝仕事の前に必ず見直すようにしています。
やりたいことリスト100の更新方法
リストを更新するとはいっても、100個もある項目を毎回全部見直していたりしたら、時間がいくらあって足りないでしょう。
そこで、僕がおすすめしたいのが、リストの中からいくつかの項目を抜き出して、その抜き出した項目に集中して取り組んでいく方法です。
100個ものやりたいことを書き出したわけですから、その中には「これは優先的にやりたい」と思えるものがいくつかあるはずです。
まずは、その中から1つを抜き出して、それを達成するために何ができるかを考えてみましょう。
いきなり難易度の高い目標に挑戦すると「何からやればいいかサッパリ分からない・・・」ということになる危険があるので、最初は「これくらいならできるかな?」と思うから始めるのがいいと思います。
そして、この段階で、やりたいことリストから抜き出した項目の内容が具体的になっていない場合は、目標として設定しやすいように、やりたいことの「形」を修正して下さい。
高すぎる目標の難易度を調整して「とりあえずの目標」を設定しても構いません。
例えば、
- 英語を話せるようになる→英検2級に合格する(具体化)
- 副業だけで生活できるくらい稼ぐ→副業で月収5万円稼ぐ(難易度調整)
というような感じです。
この内容も、やりたいことリスト100に書き込んでおきます。
それが終わったら、その具体的な目標のために、今日、あるいは明日何ができるかを考えてみて下さい。
つまり、1日単位のタスク(課題)を考えるということです。
例を上げるとすれば、
- 英検2級に合格する → 必要な教材について調べる
- 副業で月収5万円稼ぐ → 実際に稼いでいる人に話を聞く
というようなことです。
これは「やりたいこと」ではなく「やること」のリスト、つまりTodoリストなので、元のリストとは別に作ります。
そして、毎日そのTodoリストの内容をこなすようにして、実行したものには線を引いて消していくようにします。
Todoリストの有効期限は1日なので、日付が変わったら新しいリストを作り直します。
日付が変わった場合の、Todoリストの更新方法は以下のとおりです。
- 前日に終わらせられなかったものは、次の日のTodoリストに書き写す
- 前日と同じことをやる必要がある場合は、たとえ前日のTodoリストでは線を引いて消してあっても、また新しく同じことを書き直す
- タスクの内容が前日で終わっている場合は、「やりたいことリスト100」の内容を確認して、新しくその日にやることを決める
- 毎日のTodoリストをこなすことで「やりたいことリスト100」の中の項目を達成できたら「やりたいことリスト100」に記録する
こんな風に、書き出した100個のやりたいことをベースにして、そこから毎日のTodoリストを作り、それを実行することを習慣にしていく。
その実行した内容によって、やりたいことリスト100の方も少しずつ更新されていくことになります。
これが2つ目の、やりたいことを「作っただけで終わり」にしないための要素になります。
毎日のTodoリストの内容を実行可能なレベルに調節すれば、やりたいことの内容がどんなに大きなものであっても、着実にそれに近づいていくことができるので、ぜひ実践してみて下さい。
なお、リストの作成方法や更新方法の詳細について質問がある場合は、コメント欄にて受け付けています。
今回のまとめ
最後に、今回のまとめです。
ポイント
- やりたいことリスト100によって、望んでいる事を言語化できる
- リスト作成の時は思いついたことをそのまま書き出すようにする
- やりたいことリスト100から日々のTodoリストを作る
- Todoリストは毎日習慣的に更新する
- Todoリストを着実に実行すればやりたいことを実現できる