・趣味を持つ方法が知りたい
・趣味がない自分に自信が持てない
こんな風に考えている人に、僕なりの考え方を伝えたいと思います。
僕は数年前に、いわゆる脱サラをして独立したわけですが、独立のためのビジネスになったのが、自分が興味を持った分野でのwebサイト運営でした。
いわゆる「好きなことで生きていく」みたいな形になったわけですが、通信講座やコンサルティングを通して、まったく趣味がないと言うというタイプの人たちとも交流してきたので、きっと何かの参考にはなると思います。
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趣味なんて無くてもいい
いきなり結論から言いますが、僕は趣味なんて無理をして探すものではないし、趣味が無くたって何の問題もないと思ってます。
というより、僕自身には趣味がありません(笑)。
色々な分野に首を突っ込んで仕事をしているので、他人からは多趣味だと思われることも多いですが、実際には違います。
本当の意味で楽しみのためにやっていることと言えば、せいぜいYoutubeで動物の動画を見たりすることくらいです。
20年以上続けている筋トレも数年前に始めた英会話も、どちらかというと「自分のためになる」と思って始めたことですし、ハッキリ言って面倒くさいです(苦笑)。
僕が今まで相談に乗ってきた「趣味が無くて悩んでいる」という人たちは、
- 趣味を聞かれた時に困る
- 会話をするときに話題がない
- つまらない人間だと思われたくない
みたいなことを言う人が多かったんですが、そもそも人間関係を作るための道具として何かをするのなら、それは本当の趣味とは言えないでしょう。
「世間体のために結婚しなきゃ。」と考える人たちと同じで、愛してない人と無理やり結婚したって、それで幸せになる事はないと思います。
趣味があるかどうかより大切なこと
同じく、趣味がないという人たちの話を聞いていると、
- 休みの日はボッーとテレビを見ています
- 毎日ゲームばかりしてしまいます
- 休みの日はゴロゴロしてばかりいます
なんて言ってたりしますが、それのどこがいけないのか僕には分かりません。
やるべきことをサボって人に迷惑をかけているのならともかく、自分の時間をどう使おうがその人の自由じゃないですか。
趣味というのは、それを楽しめるからこそ、毎日を有意義にしてくれるからこそ意味があるわけで、何かを無理やり始める必要なんて無いはずです。
特定の趣味なんか無くたって、その日の気分でやることを選べばいい。
何か美味しいものを食べるとか、動画配信サービスで映画を見るとか、好きに過ごせばいいと思います。
それでも「こんな自分は嫌だ!」「何かに一生懸命になりたい!」と思っているとしたら・・・
それは「趣味が無い」ことが問題なんじゃなくて、今の自分自身の状態と「こうありたい」と考える理想像の間に大きなギャップがあることが問題なのではないでしょうか。
もしそうなら、趣味を探すよりも「自分に必要なのは何か」という視点で考えてみて下さい。
好きとか嫌いという話は一旦置いておいて、「やるべきこと」という視点で考えれば、対象は意外と絞りやすいはずです。
「最初は大して興味がなかったけど、やってみたら意外と楽しかった。」
という形で趣味が見つかるというのもよくあるパターンで、僕の周りでもこれを経験している人は多いです。
例えば、僕が以前に一緒に仕事をした「リアルスタイル」という会社の経営者の鍵谷さんという人は、数年前に筋トレをはじめましたが、これは仕事の上で必要になったからでした。
新しい製品としてプロテインを発売することになったために、ターゲットとなる人たちと同じように体を鍛え始めたということです。
しかし、今ではすっかり筋トレにハマったようで「100kgベンチプレスに挑戦!」なんて動画をYoutubeにアップロードしたりしています。
なお、「何かをやろうとしてもすぐに飽きてしまう」という人や、何を始めてもとにかく続かない、というタイプの人は、以下の記事を参考にしてみて下さい。
飽きっぽい性格を「短所」だと思い込んでませんか?
三日坊主を治すための4つのコツ【効果実証済み】
趣味がなくても友達や恋人はできる
趣味がないと友達(あるいは彼氏とか彼女)が出来づらい、という事を言う人もいますよね。
でも「共通の趣味」というのは、あくまでも友達ができるパターンの一つであって、必要条件ではないと思います。
学校や会社でも、趣味の違う人達が友人関係になることなんて珍しくないですし、お互いの趣味が違うカップルだってそこら中にいますからね。
だから、もしも人間関係が閉鎖的だと感じているのなら、趣味にこだわらず他人と時間を共有する方法を探してみて下さい。
健康のためのウォーキングでも、キャリアアップのための英会話でも、他人とつながるチャンスはそこら中にあります。
実際に僕の親友は、「たまたまジムで出会って挨拶するようになった人」ですし、英会話のグループレッスンに参加していた時には、大学生から自分の親に近い年齢の人まで、色々な人とプライベートなつながりができました。
本当につまらないのはこんな人
趣味が無い人はつまらない、という考え方をする人もいるようですが、本当にそうでしょうか?
もしも本当に無趣味な人がつまらないとしたら・・・
いつも話を真剣に聞いてくれて、何かに挑戦する時には応援してくれて、共感できるところには大いに共感してくれる様な人でも、趣味がないだけで「つまらない人間」ということになるわけですが、決してそんな風には感じないですよね?
本当に人から「つまらない」と思われるのは、趣味がない人ではなくて「他人に価値を与えようとしない」人なんじゃないでしょうか。
例えばですが、飲み会の席などで全く人の話を聞かずに、自分の趣味の自慢話や過去の武勇伝を語り続ける人がいたら、ほとんどの人が「この人と話すのはつまらないなぁ。」と感じると思います。
そういう人は結局、自分が楽しむことしか頭にないからです。
最近では、電車の写真を取るのを趣味にしている人(いわゆる「撮り鉄」)が勝手に公共の場所を占領したり、写真の中に映り込みそうな人を罵倒したりして問題になりましたが、そういう人も周囲からはまともに相手にされないはずです。
つまらないとか面白いという話以前に、存在自体が迷惑だと感じられてしまうレベルですよね(苦笑)。
他人に価値を与える人たち
だから、もしも「他人から必要とされたい」という事を望んでいるのなら、自分のために何かをするということから一旦離れて、「他人のために何ができるか」という視点で考えてみてもいいかも知れません。
僕は英会話を勉強し始めた頃、YouTubeで「バイリンガール英会話」というチャンネルをよく見ていましたが、あの運営者のチカさんも「英会話が趣味」だったわけではないでしょう。
自分ができることの中から、他人が必要としてくれること、つまり他人に価値を与える方法として「動画で英会話を教える」という方法を選んだんだのではないでしょうか。
(実際に彼女は、友人からの英語の質問に答えるために動画を作ったのが最初のきっかけだと言っていました)
英語そのものが「好きなこと」なのではなく、英語を通して人に価値を提供することが「好きなこと」だったんだと考えれば、「好きなことで生きていく」というのは、まさに文字通りだと解釈できます。
こういう話をすると「自分には何も才能や能力がないから・・・」という人も多いですが、大切なのはできることの大小ではありません。
例えば野球チームのマネージャーは、野球選手や監督のように大きな話題になったり拍手喝采を浴びたりすることはまずないですが、チームにとっては無くてはならない存在ですよね。
特に人間関係を作る手段として「趣味がほしい」と感じている人にとって、存在自体が感謝されるボランティアというのは、なかなかいい選択と言えそうです。
僕も最近は、ボランティアとして地域活動に参加することがありますが、普段は接点のない世代や職業の人たちと交流できるので、なかなかいい経験になりますよ。
今回のまとめ
ポイント
- 趣味があるかどうかより「なりたい自分」とかけ離れていることが問題
- 趣味がなくても、他人と時間を共有すれば人間関係は広がる
- 本当に「つまらない」のは、他人に価値を与えられない人
- 特別な才能や能力が無くても、人に価値を与えることはできる