・人付き合いが苦手な人には、どんな仕事が向いていますか?
・人付き合いが上手になるには、どうすればいいでしょうか?
人付き合いがストレスになったり、人と関わることが苦手で、それを克服したいと思っている人は少なくないと思います。
しかし、「人付き合いが苦手」というのは、本当に克服する必要があるものなんでしょうか?
確かに、環境によっては、人とうまく付き合えない事がストレスになるでしょう。
特に、日本の会社で働いていたとしたら、上司や同僚とうまく付き合えなければ、高く評価されることは難しいと思います。
でも、職種や働き方によっては、人付き合いが苦手だということは、むしろ長所というか、強みになることもあると、僕は考えています。
その一つがネット起業、つまりインターネット上でビジネスをすることです。
冒頭に書いた自己紹介の通り、僕は自営業者としてインターネット関連の仕事をしていますが、仕事の上で「人付き合いの能力」が要求されることはほぼありません。
それどころか、自分自身を含めて、周りの起業家たちの経験や成功例などを見ていると「人付き合いが苦手な人の方が有利なんじゃないの?」と感じることがたくさんあるんです。
というわけで今回は、人付き合いが苦手な人がネット起業に向いている理由について解説していきましょう。
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目次
人付き合いが苦手な人は「人間関係リスク」を避けやすい
起業のための準備をしたり、立ち上げたビジネスを運営していく中で「地雷」になる可能性を持つものはいくつかあります。
その一つが、人間関係です。
僕自身も10年以上前に、仲の良い友人たちと数人で、新しい事業を立ち上げようとしたことがあります。
その頃は、僕も友人たちも普通に会社勤めをしていたので、週に2、3回集まって企画を練って、お互いが次の時までにやる「宿題」を決めて解散、という感じで少しずつ計画を進めていたんですが・・・
今ではその行動自体が、根本的に間違っていたと思います。
そもそも、本気で起業しようと考えている人なんて、社会全体で見れば、ほんの一握りだけです。
友達や仲間に誘われた時に「面白そう」と乗って来ることはあっても、自発的には行動できない人の方が圧倒的に多数派です。
僕の場合も、まったく「宿題」をやってこない友人たちに呆れてしまって、数カ月後には計画の中止を提案したのですが、その提案もあっさり受け入れられてしまいました(笑)。
また、全員にやる気があったとしても、人間が複数いれば、全員の意見が完全に一致するということはまずありません。
短期的には同じ意見だったとしても、ビジネスを続けていく中では、必ず考え方の違いや、相手への不満などが出てきます。
人気You Tuberの中にもグループで活動している人たちがいますが、過去には数多くの人気You Tuberグループが「方向性の違い」や仲間割れなどによって活動を休止したり、解散したりしています。
それに対して、最初から人付き合いに頼らない「ぼっち」(一人ぼっち)のビジネスなら、少なくとも人間関係に関するリスクは完全に排除できます。
実際に、僕の周りで長く生き残っているのは、ほぼ100%自分ひとりで起業した人たちです。
あのスティーブ・ジョブズ氏ですら、一時は人間関係のトラブルでアップル社を追い出されたわけですから、そういう問題を事前に防げるということには、非常に大きな意味があると思います。
ネット起業なら、人付き合いをほぼゼロにしても実害はない
「人間関係にリスクがあるのは確かだけど、人付き合いが苦手だと、ビジネスが成長しにくいんじゃない?」
と考える人も多いと思います。
確かに、1年の売上が何億とか、何十億という規模の会社を作りしたい場合なら、人とうまく付き合う能力は必須かもしれません。
しかし、少なくとも年収が数千万円とか1億円くらいまでなら、個人ビジネスでも十分に狙える範囲です。
ネットビジネスの収入というのは、労働時間で決まるというわけではないので、個人でもやり方次第で大きく伸ばすことができます。
例えば、アフィリエイトのためのwebサイトを作った場合、そこに「何人の人がアクセスしてくれるか」ということと、「何人でそのサイトを運営しているか」ということの間には何の関係もありません。
だから、たった一人のビジネスでも、売上や収入に限界は無いわけです。
ネットビジネスをしていると、雑誌やマスコミなどからの取材依頼が来ることもありますが、人付き合いが苦手なら、全部断ってしまっても特に問題はありません。
僕は、雑誌や一般の書籍、ラジオやテレビなどの取材を受けたこともありますが、そういうメディアに紹介されたとしても、注目が集まるのはごく限られた間だけです。
仮に取材や打ち合わせなどをする必要があっても、連絡手段をメールやメッセージアプリに限定すれば、ストレスは最小限にできるでしょう。
webサイトやブログ、You Tube などで、書き込まれるコメントの内容がストレスになる場合は、最初からコメントを受け付けないようにするという手もあります。
この場合も、アクセス解析などを使えば「どんな内容がウケるか」「どんなコンテンツが売上につながるか」ということは把握できるので、ビジネスをする上で大きなマイナスにはならないと思います。
ネットビジネスの中の「努力」は、基本的に個人作業である
実は、ネットビジネスというのは、頑張ってやればやるほど、人付き合いの機会が減ることが多いです。
その理由はとても簡単で、ネットビジネスの中心になるのは、ほとんどが個人作業だからです。
例えば、ブログなどの原稿を書くのもイラストを書くのも、プログラムを組むのも動画を編集するのも、勉強や調べ物をするのも、基本的には机に向かって黙々とやる仕事ですよね?
だから、一生懸命仕事をすればするほど、その仕事の量に反比例して、人付き合いの機会が減るわけです。
僕の好きなYou Tuberの一人に、海外で路上ライブなどをしている様子を動画にしている「ジブリおじさん」という人がいるのですが、彼は意図的に人間関係を制限しているという話をしていました。
その理由は、近所にたくさん仲のいい友人がいたりすると、どうしてもその人達との交流に時間を使ってしまって、一人で仕事をする時間が減るからだそうです。
そして、社交的な人や、他人との関係の中で仕事をするのが好きというタイプの人は、「一人で黙々と作業をする」という状態が続くと、ストレスを感じることが多いです。
会社で上司や同僚と一緒に働いていても、個人で何かの作業に集中することはあるでしょう。
しかし、普通は時間が限られていたり「1つのプロジェクトが終わるまで」というような期間限定のものです。
さらに、仮にそういう仕事をしていたとしても、昼休みや仕事が終わった後には、多少なりとも周りの人と関わることになるのが普通です。
それに対してネットビジネスの場合は、単に仕事だけをやっていると、数日どころか数ヶ月、数年という単位で、完全な「一人仕事」が続くわけです。
これが「ぼっち非対応」の人には想像以上にツライわけです。
逆に言えば、「一人でいることが苦にならない」というタイプの人は、一人で起業して働くことに対して高い適性を持っているということになります。
「人付き合いが苦手」は欠点じゃない
人付き合いが「苦手」というと、何らかの能力が劣っているように聞こえるかも知れませんが、そうとは限りません。
社交的で人付き合いが上手な人は、上記の通り「一人でいるのが苦手」であることも多いので、結局はタイプが違うというだけの話だと思います。
バスケットボール選手になるなら背が高い人の方が明らかに有利ですが、パイロットやレーシングドライバーになるなら、逆に背が低い人の方が有利なのと同じです。
そう考えれば、人付き合いが苦手な人は、無理にそれを克服しようとするよりも、自分の長所を活かしたほうが幸せになれると僕は思います。
ちなみに、作家の新野哲也さんという人は、こんな言葉を残しています。
人は「他の人と関わらないと幸せにはなれない」という人もいます。
そして、確かに「全く人と関わらずに生きることが幸せ」という人はいないかもしれません。
でも、その人が「幸せ」と感じる人間関係の広さや、人と関わる頻度には大きな個人差があると思います。
なので、人付き合いが苦手な人は、自分が「楽しい」と思える範囲で、適度に人と関わっていけばいいんじゃないでしょうか。
今回のまとめ
最後に、今回のまとめです。
ポイント
- 人付き合いが苦手な人は「人間関係リスク」を避けやすい
→ 人と組んで起業すると、人間関係が障害になることは多い - ネット起業なら、人付き合いをほぼゼロにしても実害はない
→ 一人で作業をするだけでも、大金を稼ぐことは可能 - ネットビジネスの中の「努力」は、基本的に個人作業
→ 一人で黙々と仕事をこなせる事が大きな強みになる - 「人付き合いが苦手」は欠点ではなく、一つの個性