・人生の目標って、どうやって決めればいいの?
こんな風に悩んでいる人は、けっこういると思います。
そして、ネット上をちょっと検索してみただけでも「そもそも人生に目標なんて無いほうがいい。」という人がいたり、「目標を持っている人の話を聞いてみましょう。」というような方法が紹介されていたりと、色々な情報が見つかると思います。
しかし、考えがまとまっていない中でたくさんの情報を仕入れても、かえって頭が混乱して「何から始めればいいか分からない・・・」という状態になりがちです。
そこでこのページでは、僕がたくさんの「目標が見つからない」という人の相談に乗ってきた経験から、目標を決めるために特に重要な2つのコツについて書いておくことにします。
また、今すぐに取り組めるワークも紹介するので、ここから先の内容を読んでもらえれば、これから何をするべきかということが具体的に分かるようになるはずです。
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最初の目標は「とりあえず」で決める
目標を見つけるための第1のコツは、最初からはっきり「これだ!」と思えるものを見つけようなんて思わないことです。
つまり、「とりあえず」のもので十分ということです。
これはちょっと意外に感じるかも知れませんが、何かに打ち込んで努力し続けている人でも、「これが人生の目標だ!」というものを持っている人は非常に少ないんです。
もちろん、子供の頃からハッキリした目標を持ってるような人もいないわけではありませんが、そういう人は超レアだと考えて下さい。
少なくとも、僕の周りにはそんな人一人もいません。
ほとんどの場合は、最初はぼんやりしたイメージとか願望みたいなのだけがあって、あとはその人が色々な経験をする中でちょっとずつハッキリしてくるものなんです。
例えば僕の場合、一番最初に目標として設定したのは、
「会社に雇われなくても自分の力で食べていけるようになりたいな。」
ということでした。
ぜんぜん具体的じゃないですよね?(笑)。
どんな分野で、どんな方法で、どれくらいのお金を稼ぐのか、全く詳しいことが決まっていない状態からのスタートです。
その後は、投資の勉強をしてみたり、インターネットで物を売る方法を研究してみたり、色々なwebサイトを運営してみたりしながら、手探りで「とりあえずの目標」を達成しようとしてきました。
何年もそんな活動を続けているうちに、少しずつやっていることがお金になるようになってきて会社をやめたわけですが、会社に雇われずに生活できるようになった今でも「人生の目標は?」と言われると、まだかなりボンヤリとしています。
しかも、その段階になるまでに、だいたい10年くらいかかっています(苦笑)。
こんな事を言うと気が遠くなるような気がするかも知れませんが、別に僕は「人生の目標が見つからない・・・」という状態で不安な気持ちのまま過ごしているわけではありません。
ボンヤリとした目標であっても、それを実現するために何をすればいいかということを考えて、それを行動に移すということを繰り返しているので、かなり充実した毎日を過ごせていると思います。
要するに、目標なんていうものは、その程度のものでいいということです。
多くの人は「目標」というと
- 「自分のゴールはこれだ!」というものに気付く
- その目標を達成するために努力する
ということをイメージしていると思いますが、実際には違います。
夢を持って頑張っている多くの人がたどっていくのは、以下のような流れです。
- 「こんな事ができたらいいな」ということをボンヤリ考える
- それにつながりそうなことをやってみる
- やりながら、さらにやりたい事がはっきりしてくる
- 微妙な軌道修正をしながら、だんだん人生の目標に近づく
例えば僕の友人の一人は、「趣味のスポーツを仕事にしたい」というところから、最初はインストラクターの仕事をしていましたが、その後はスポーツDVDなどを販売する会社を立ち上げ、お金持ちになった今ではボランティアにも熱心に取り組んでいるようです。
ちょっとビル・ゲイツみたいですよね。
僕にマーケティングの知識を教えてくれた別の起業家の人は、最初はヤフオクでのお小遣い稼ぎに精を出していましたが、今では色々な会社の経営者にビジネスを教えるような存在になっています。
そんな未来は、彼自身も予想していなかったでしょう。
だから最初に必要なのは、とりあえず君の君の重い腰を上げて、
「とりあえず、コレをやってみるかな。」
と思えることで十分なんです。
そして、何かをやりながら、必要な場合は軌道修正していけばいいでしょう。
というより、絶対に軌道修正は必要になると思ったほうがいいです。
最初から回り道することを嫌がってると、スタートしないうちから時間だけがどんどんなくなってしまいますからね。
目標が「達成可能かどうか」は無視して考える
第1のコツの部分では、目標というものは「とりあえず」で十分だということを書きました。
しかし、その「とりあえず」を考える上でも、障害になりやすいことが1つあります。
それは、無意識のうちに考える内容に制限をかけてしまうことです。
目標というのは、自分が何をしたいかということをベースに考えなくてはいけません。
なので、目標がないという人に質問をすると、以下のようなやり取りになります。
何でもいいので、やりたい事はありますか?
それが特に思い付かないので困ってるんです。
なので、さらに掘り下げると、
じゃあ、例えば大金持ちになってみたくないですか?
できるのならなってみたいですけど・・・。
という感じです。
さらに、
憧れの芸能人のような人と付き合いたいと思いますか?
できるなら付き合いたいですけど・・・。
という答えがという答えが帰ってくるので、さらに突っ込むと、最終的にはこんな答えが帰ってきます。
やりたいこと、ちゃんとあるじゃないですか(笑)。
そんな現実離れした事を考えても、意味が無いかと思って。
なので、ここで一つ言っておきます。
目標を決めるための一番最初のステップでは「実現できるかどうか」ということを考えてはいけません。
実現可能性はともかくとして、まずは本当にやりたい事、叶えたいことについて考えてみましょう。
「実現できないことを考えたって、そんなの無意味な妄想じゃないか。」
と思うかもしれません。
確かに、いくら考えたところで実現不可能な事もたくさんあるでしょう。
世の中には、
「努力すれば夢は必ず叶う。」
とか、
「具体的にイメージできることは実現できる。」
なんて言う人もいますが、そんなのは嘘っぱちです。
どんなに頑張ったって、実際に大金持ちになれるのはほんの一部だし、大人気の芸能人と結婚できるのは、その人に選ばれた相手だけです。
でも、君が叶えたいと思っていて、さらに実際に叶えられる事というのは、今の現実とその妄想の間のどこかにあるはずなんです。
例えば、僕が世界一の大金持ちになるのは完全な妄想だと思います。
だったら、日本一ではどうでしょう?
・・・これも現実的じゃないですね。
なら、東日本で1番とか、県内で1番というのは?
それが無理だとしたら、市内や町内ならどうでしょう?
あるいは金額として「資産10億円」とか「年収1億円」なら?
どこに「可能」と「不可能」の境界線があるかは分かりませんが、どこかにそのラインはあるはずですよね。
そして、「世界一の大金持ち」という妄想をする以上、僕がお金を欲しいと思っていることに間違いはないわけです。
それなら、たとえ1万円だろうが5万円だろうが、今の収入を増やすことを目標にすることで、僕は理想に一歩近づけることになります。
恋愛だって同じです。
理想の芸能人と付き合うというのは妄想レベルかも知れませんが、そもそも恋愛に全く興味がない人はそんな事を考えません。
だったら、そういう妄想が浮かんでくるという人は、ステキなパートナーを見つけるためにダイエットをしたり、体を鍛えたりということを「とりあえず」やったっていいわけです。
目標設定のために役立つ記事
最後に、今後の目標を設定するために役立つ当サイト内の記事や、実際に手を動かしたり行動に移すことができるワークについて紹介しておきます。
以下の2つのページでは、一生をかけて取り組むこと(ライフワーク)について、そして、ライフワークと密接に関係するお金を稼ぐための仕事(ライスワーク)について解説しています。「ライフワークとは何か?その意味について図解で解説します」
「「ライスワーク」がライフワークにつながる理由」
また、以下のページでは、自分自身の興味を発掘するためのワークや、その分析方法を紹介しています。
「「何をしたらいいか分からない」から脱出する3つのワーク」」
考え方やワークのやり方について分からないことがあれば、コメント欄でのご質問も大歓迎です^^。
今回のまとめ
最後に、今回のまとめです。
ポイント
- 最初の目標は「とりあえず」程度のものでOK
- 「とりあえず」を達成し続けることで、人生の目的が見えてくる
- 「とりあえず」を考える最初の段階では、実現性を無視すべき