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妄想癖は治すより、ポジティブに活用して夢を見つけよう

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妄想癖は治すより、ポジティブに活用して夢を見つけよう

元底辺サラリーマン、現在は独立して好きなことを仕事にする「ライフワーカー」育成のプロジェクトに取り組んでいるROCKです。
・気がつくと、ありえない事を妄想している
・ひどい妄想癖を治したい

普段の生活の中で、ふと気付くと「ありえない妄想に浸っている自分に気付く」という事は誰にでもあると思います。

その内容は理想の相手との恋愛だったり、人から称賛されるような体験だったり、場合によっては映画の中のスーパーヒーローのような特殊能力を持った自分の姿だったりと、色々なパターンのものがあります。

そして、時にはその妄想癖が仕事や勉強の妨げになったり、眠る前にどんどんエスカレートして寝付けなくなったりということもあるかもしれません。

真面目で現実的な考え方をする人は、妄想ばかりしている自分の行動を「現実逃避だ」と考えて自分自身を責めていることも多いです。

しかし、大抵の妄想癖というのは、無理をして治す必要が無いということも知っておいてください。

妄想のデメリットを減らす方法は色々とありますし、逆に妄想を活かすことで本当に熱中できるものが見つかったり、他の人には作れないような物を生み出せる人もいるからです。

というわけで今回は、心理学の研究や僕自身の体験をベースに、妄想の活用法やデメリットを克服する方法などについて書いてみます。

この記事についてご質問・ご意見がある場合は、記事の下部にあるコメント欄からご連絡ください。原則として24時間以内に回答を掲載させていただきます。

妄想には2つの種類がある

妄想には2つの種類がある

呼び方は同じでも、実は「妄想」という言葉には、2つの大きく違う意味があります。

【妄想】
[1] 根拠もなくあれこれと想像すること。また、その想像。「妄想にふける」「愛されていないと妄想してひとりで苦しむ」
[2] 根拠のないありえない内容であるにもかかわらず確信をもち、事実や論理によって訂正することができない主観的な信念。現実検討能力の障害による精神病の症状として生じる(以下略)
(goo辞書より)

そして、もし君が「妄想癖」を自覚しているとしたら、その妄想はほぼ間違いなく1の方でしょう。

僕のところにも何度か「妄想癖をなんとかしたい」という相談が来ましたが、少なくとも本人に「妄想している」という自覚がある場合、それが病的なものであると感じたことはありませんでした。

ご注意

注)妄想と現実の区別がつかないという症状がある場合や、妄想に入り込みすぎて日常生活にも危険が及んでいるという場合は、ネット検索などで対処法を探すのではなく、専門家に相談してください。

だから、単に頭の中で色々な空想を描いてしまうというだけなら、無理に「治す」必要無は無いと思います。

冒頭にも書いた通り、妄想癖は長所にもなりうるし、マイナス面については工夫して回避することができるからです。

妄想癖のある人は、知的で創造的

妄想癖のある人は、知的で創造的

「妄想癖は長所である」という話には、科学的な裏付けがあります。

アメリカのジョージア工科大学の研究によると、妄想癖(英語では白昼夢(Daydreaming)と表記)がある人は、知的で創造的という特徴を持っている事が分かっているそうです。
参照:Daydreaming is Good. It Means You’re Smart(英語サイト)

エリック・シューマッハ心理学教授は共著者のクリスティンゴドウィン氏とともに、MRIなどを利用して100人以上の脳の働きを観察しました。

その結果、頻繁に妄想に浸る人のほうが、そうでない人に比べて、知力や想像力に関するスコアが高かった、ということが書かれています。

また、参照元には、

人々は妄想することを悪いことだと思う傾向があり、それによって何かに集中できなくなると考えるが、それは必ずしも事実ではない。

とも書かれています。

考えてみれば、この世にある創造的なものというのは、全て妄想から生まれたと言っても過言ではありません。

妄想が現実とごっちゃになるのは問題ですが、その内容があくまでも空想だと認識できていれば、妄想癖がある人というのは「現実には無いものを脳の中で作り出す力に長けている人」だということになります。

映画や漫画、小説や漫才、ゲームやその他色々な芸術も、最初は頭の中だけで作られて、それが現実世界に出てきたものです。

そして、必ずしも芸能や芸術の世界に進まなくても、デザインやライティングの仕事など、頭の中で物事を想像する力が役に立つ分野は色々とあります。

妄想癖をポジティブに活用する方法

妄想癖のある人は、知的で創造的

ひと口に「妄想癖」と言っても、その行動には個人差があります。

他の人から見れば、ただじっと座って頭の中だけで妄想を膨らませている人もいれば、妄想が表情に現れてニヤニヤしていたり、中には独り言をブツブツつぶやいている人もいたりと、千差万別です。

ただ、どんなタイプの人でも、頭の中の妄想は一時的なもので、その内容が記録に残ることはほぼ無いでしょう。

これは、非常にもったいないことだと思います。

妄想の中には、君の興味や願望、趣味嗜好、アイデアなどの情報がたくさん含まれているわけですから、まずはぜひそれを記録してみてください。

他人に見られると恥ずかしいような内容なら、スマホのメモアプリなどに記録して、パスワードでロックをかけてもいいでしょう。

そして、時間がある時にその内容を分析してみるわけです。

ただし、これは他のワークでも口を酸っぱくして言っている(書いている)ことですが、このような「記録する」系のことを頭の中だけでやろうとするのは絶対にやめましょう。

人間の脳は、一度に使える領域(ワーキングメモリ)が限られているので、思い浮かんだことは一度上に書き出して、考えるための領域を確保しないと意味がありません。

本人は考えているつもりでも、すぐに思考が行き詰まってしまいます。

多くの人が「考えている」「悩んでいる」と言いながら、ずっと先に進めず堂々巡りを繰り返すのも、これが大きな原因の一つです。

逆に、クリエイティブな仕事で結果を残す人や成功した起業家は、普段から手帳やノートなどを持ち歩く人が多いです。

なので、妄想癖をただの現実逃避だけで終わらせたくないのなら、必ず情報のアウトプット(出力)をしてください。

そして、ある程度の情報が溜まったら、時間のある時にそれを読み返して、なぜ自分がその妄想を抱いたのかについて考えてみます。

理想の内容が恋愛に偏っている人は、恋愛の対象となるような人から「愛されたい」「認められない」という願望があるのかもしれません。

さらに言えば、その妄想の恋愛の中に出てくる自分が、理想の自分のイメージだったりする場合もあるでしょう。

本来はできないような能力を持っている自分を妄想する人は、人よりも優れた能力を得たいという願望が元になっている、という事が多いと思います。

そんな風に自己分析をすると、それが将来の夢や、熱意を持って取り組めることを見つけるきっかけになります。

ストーリー形式の妄想をする人なら、その記録を積み重ねていけば、何らかの作品のネタにもなるかも知れません。

ちなみに僕の場合は、昔から運動能力に関するコンプレックスが強かったためか、「妄想癖」とまでは行かないまでも、スポーツなどで活躍する妄想をすることが時々ありました。

そして、筋トレを続けることが、妄想の中にいる理想の自分に近づく一つの手段になったんです。

体を鍛えることで自信もついてきたし、自分の弱点を克服するという体験によって他ことにも前向きに取り組めるようになったので、得たものは非常に大きいと思います。

妄想癖のデメリットを減らすための方法

妄想癖のデメリットを減らすための方法

妄想のデメリットを完全に消すことは難しいですが、やり方次第で最小限にすることは十分に可能です。

今回は相談事例の中で多かった、

  • 妄想によって勉強や仕事に集中できない
  • 妄想が始まると眠れなくなる

という、2つのデメリットに対する対策を紹介しておきたいと思います。

妄想に邪魔されない勉強・仕事術

妄想に邪魔されずに勉強や仕事に集中したい時は、やるべきことに対して時間的な制限をかけるという方法が有効です。

例えば、1回の単位を「15分」という風に区切って、その時間内にやることをあらかじめ決めてから作業に取り掛かるわけです。

  • 15分以内に10つの問題を解く
  • 15分以内に企画書の見出しを完成させる

というような感じですね。

これを「大体」ではなく、ストップウォッチなどで時間を測りながら、途中に休憩を入れつつ繰り返していきます。

時間の長さとその時間内にやることの大きさは、何度も繰り返して調整していくわけですが「頑張れば終わらせられる」というギリギリのラインにするのが、妄想を抑え込むためのコツです。

なお、勉強に関しては、単語帳(フラッシュカード)のように、限られた時間の間にどんどん問題が出てくるものを使うのも良い方法です。

これも全体の時間を測りながらやれば、脳はその事に力を使わざるを得なくなるので、勉強の能率を上げつつ、自然に妄想を抑え込むことができます。

妄想に邪魔されない入眠方法

眠る前に妄想が広がりだすと、それによって神経が刺激されてしまって、なかなか寝付けなくなることがあります。

妄想というのは通常、本人が楽しいと思える内容であり、楽しいことは「神経の興奮」、つまり睡眠とは逆行するものだからです。

こういう場合にただ「やめよう」と考えても妄想は止まりにくいので、その代わりに別の方法で脳を使うことで対抗しましょう。

具体的には、

  • 脳内で「一人しりとり」をする
  • 目を閉じて、頭の中に浮かんだ単語だけを列挙する
  • 「あ」から始まる単語をひたすら思い浮かべる

脳はこういう単純で意味のない作業をしていると、退屈をだと感じて「お休みモード」に入りやすくなります。

先生や上司の、長くつまらない授業やスピーチが眠気を誘うのと同じ理屈です(笑)。

少し練習が必要ですが、慣れればかなりスムーズに眠れるようになるので、ぜひ試してみてください。

今回のまとめ

最後に、今回のまとめです。

ポイント

  • 妄想癖は、妄想と現実と区別できていれば問題ない
  • 妄想癖がある人は、知的で創造的であるというデータがある
  • 妄想の内容を記録・分析することが自己分析に役立つ
  • 脳に妄想の余裕を与えない事で、妄想癖のデメリットを抑えられる
<こんな人にオススメ>
  • 自分が何を望んでいるか、何をしたいかが分からない
  • やるべきことがあるのに、腰が重くて行動に移せない
  • 何かを始めても、すぐに挫折してしまうことが多い
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ROCK

底辺サラリーマン→webビジネスを学んで独立。
現在は現在は好きなことをする「ライフワーカー」を育てるミッションを遂行中。
ハンドルネームはドランクドラゴンの塚地さん公認(笑)。

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