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スピードラーニングの嘘-TOEIC満点を取った僕の体験談

投稿日:

リスニング

元底辺サラリーマン、現在は独立して好きなことを仕事にする「ライフワーカー」育成のプロジェクトに取り組んでいるROCKです。
・スピードラーニングのCMって嘘臭くないですか?
・聞き流してるだけで英語を話せるようになるって本当ですか?

僕は三日坊主を克服できるようになってから、学生時代は全くダメだった英語を勉強しはじめました。

その結果、多少の苦労はしたものの、何とかTOEICのリスニング問題では満点を取れるようになっています。

そして、英語を年単位で勉強していることを話すと、英会話に興味を持っている人からは、
「スピードラーニングって実際はどうなの?効果あるの?」
というような質問をもらうことがよくあります。

僕はスピードラーニングに関しても経験者なので、今までの学習経験と、同じくスピードラーニングを試してもらった人たちの評価などを元に、「スピードラーニングの嘘」について遠慮なく書かせてもらうことにしました。

これから英語を勉強しようと思っている人は、英会話教材を選ぶ上での参考にしてもらえたらと思います。

ご注意

このページでは、「スピードラーニングの嘘」という表現を使っていますが、これは検索エンジンのサジェストワードに表示される「スピードラーニング 嘘」というフレーズを引用したものです。

決してスピードラーニングの販売元である「株式会社エスプリライン」が意図的に嘘をついているという主張ではありません。

「"嘘"という言葉が多用されるのは、広告のキャッチコピーと、スピードラーニングを購入した人が実感する学習効果の間に大きなギャップがあるのではないか?」というのが当サイトの考えであり、このページ内の表現は、それを反映したものと考えてもらえたらと思います。

この記事についてご質問・ご意見がある場合は、記事の下部にあるコメント欄からご連絡ください。原則として24時間以内に回答を掲載させていただきます。

スピードラーニングの嘘その1:
聞き流しているだけでは英語を話せるようにならない

口を押さえる人

根本的な問題として、英語はもちろん、どんな言葉であっても
「外国語を聴いているだけで話せるようになった。」
という人が、世の中に一人でもいるでしょうか?

少なくとも、僕は一度も見たことがありませんし、そういう人がいるという話も聞いたことがありません。

「そう見える人」が登場するのも、スピードラーニングの広告の中だけです(笑)。

会話することをよく「言葉のキャッチボール」なんて表現することがありますが、聞き流しというのはキャッチボールで言えば、ただボールを受けているだけであって、自分からは投げ返していません。

仮に、耳から入った言葉をブツブツつぶやいたとしても、それが「相手がキャッチできるボールかどうか」ということは分からないわけですから、やっぱり練習として不十分です。

そもそも、聴いているだけで英語が話せるなら、なぜ、いつも洋楽を聴いている人や、字幕で映画を見ている人は、英語を話せるようにならないんでしょうか?

字幕がある映像なら、言葉の意味は確認できますし、熱心な洋楽ファンなら歌詞の意味くらいは把握してるはずですから、ある程度は学習効果があるはずですよね?

・・・と言いたくなりますが・・・。

実はスピードラーニングの広告を見ても「聴くだけで英語が話せるようになる」とは言ってないんですよ。

実際の文言はこうです。

「ある日突然、英語が口から飛び出してきます。」
(スピードラーニング公式サイトより)

何度も同じフレーズを聴いて真似しようとしていれば、確かに「その言葉に限っては」なんとなく「口をついて出てくる」という効果はあるでしょう。

だから、これは嘘じゃない(苦笑)。

何度も聴いてる歌の歌詞が、何となく口をついて出てくるのと同じですね。

でも、それは多くの人がイメージしているような「英語がスムーズに話せる」という事とは全く意味が違います。

同じく公式サイトには、以下のような事も書いてありました。

「最初は短く不正確であった英語も楽しく続けているうちに正確に長いフレーズを話せるようになる。」
(スピードラーニング公式サイトより)

これも、どれくらいが「正確」で「長い」のかなんて、人によって大きく違いますよね?

「Yes」とか「No」しか言えない人にしてみれば「How are you?」だって「長いフレーズ」になるかも知れません。

そして、それくらいの英語なら正確に話すことも大して難しくないと思います。

そう考えれば、やっぱり嘘とは言えないでしょう(苦笑)。

仮に、多くの人が期待している通りの効果じゃなくても、それは「感覚の違い」であって「嘘」とまでは言い切れないということです。

そして僕は、スピードラーニングの販売元も、「ただ聴いているだけで英語を話せるようになる」とは考えていないと確信しています。

なぜなら、公式サイトにはこういう表現があるからです。

難しい文法はとりあえず後回し
(スピードラーニング公式サイトより)

これは言い換えれば、スピードラーニングだけではなく、どこかで「難しい文法」を勉強しなければならないという事だと判断できます。

この点については、僕が実際にスピードラーニングのCDを聴いてもらった知人たちの評価とも一致しています。

スピードラーニング体験談1

女性

Aさん(4大卒の専業主婦:30代)
セリフ全体の意味は、後から流れる日本語の声を聞けば分かるけど、単語の正確な意味は自分で調べないと分からないですね。
それと、ただ聴いているだけだと眠くなったりして、あまり頭に入らないことが多かったです。

スピードラーニング体験談2

男性

Bさん(4大卒の会社員:40代)
簡単な英語は何度か聞くと分かるようになるけど、これだけで覚えられるかどうかは疑問。
学習効果はあると思うけど、ずっと聴いていたからといって話せるようになるとは思えませんでした。

英語教材の口コミサイトを見ても、多くの人が似たような感想を持っているようです。

スピードラーニングの嘘その2:
分からない部分は繰り返し聴いても分からない

意味の分からない話

僕も最初は「英会話初心者」の状態でスピードラーニングのCDを聴いていましたが、くり返し聴いていて思ったのは「分からない部分は何回聴いてもやっぱりわからないな。」という事でした。

人間は知らない言葉を理解しようとするとき、前後にある他の言葉を手がかりにします。

例えば、

私は今朝、キャレ・パーチェを食べましが、マトンはいくら煮込んでも、やっぱりクセがありますね。

と言われたら「キャレ・パーチェ」という言葉を知らなくても、それが食べ物であることや、羊の肉(マトン)が使われていること、煮込み料理であることがわかるでしょう。
(「キャレ・パーチェ」はイランの料理だそうです)

でも、

Я пил воду этим утром.

と言われたって、ほとんどの人は理解できないでしょう。
(ロシア語で「私は今朝、水を飲みました。」と書いてあります。)

これはかなり極端な例ですが、英語の勉強もこれと同じで、何度も聞くことで頭に入るのは「ある程度分かる」レベルの文だけです。

一つの文の中にたくさんの「わからない部分」があると、いくら日本語の音声が後から流れても、それぞれの言葉がどんな意味で、文法的にどんな役割なのかということは理解できません。

だから、同じものをただ繰り返し聴いていても、分からない部分はいつまでも残って、そこで学習効果が頭打ちになるわけです。

そして、当然ですが「意味が何となく分かる」で終わっている表現を、自分が「話す」時に活用することはできません。

「聴いて何となく分かる」ということと、「自分で英文として組み立てられる」というのはことでは、要求される英語力のレベルに大きな差があるからです。

英会話を勉強する人は常に、
「聞けば何となく分かるけど、自分でどう言えばいいのか分からない。」
という壁にぶつかりつづけているわけですが、スピードラーニングではその壁を乗り越えられないということです。

スピードラーニングの嘘その3:
CMに登場する人は、スピードラーニングだけで勉強しているわけじゃない

英会話のレッスン

スピードラーニングCMには、「聞き流しているだけで英語を話せるようになりました!」という体験談を語る人が出てきますが、よく見ると奇妙な点があることに気付きます。

なぜか「英語の先生」のような人と会話をしていたり、英語で観光案内をしていたり、英語で料理の作り方を教えていたりするんです。

もしもその「体験者」たちが、英会話のレッスンや、英語を使う仕事などをしているのだとしたら、少なくともスピードラーニングの効果「だけ」で英語を話せるようになったとは言えません。

「”英語を話す訓練をしながら”スピードラーニングを聞き流せば話せるようになります。」
と説明しないとズルい気がします。

また、多くの英会話教材や英会話教室のCMに登場する「私はこれで英語が話せるようになりました」という話は「CM上の演出」です。

例えば、スピードラーニングのCMには、ゴルフの石川遼選手が英語で談笑しているシーンがありますが、これをネイティブのアメリカ人に見せたところ、
「彼はスクリプト(台本)の通りに話しているだけで、英語力はイマイチだね。」
と言っていました。

石川選手といえば、Yahooニュースに以下のような記事が掲載されたことでも話題になったことがあります。

プレーの合間にウエーブが起きるなど熱狂的な大会で、ヤジも当たり前。だが石川は「(英語が)わからないのでそれはいい方向に働くかも」と前向きにとらえた。
Yahooニュースより(現在原文は削除されています)

ある程度英語力がある人から見ると、その人が「その場で考えて話している」のか、それとも「あらかじめ用意された台本通りに話している」のかということはだいたい判断できます。

本当に英語力がある人というのは、繰り返しの練習によって発音やリズムもネイティブの英語に近づいていきますが、英語力がない人が演技をしている場合、この発音やリズムまで再現するのは非常に難しいからです。

台本通りに話そうとしているだけの人の英語は、発音やリズムが「棒読み」なのに、文の形だけは不自然に整っていることが多いんです。

ライザップ英会話のCMにも、最初は英語を話そうとしても固まってしまい、次のシーンでは流暢に自己紹介をするという女性が出てきていましたが、あれも完全に「CM上の演出」でしょう。

そもそも英会話というのは、その場の相手の発言に臨機応変に対応することが難しいのであって、あらかじめ内容を決めておいた自己紹介をするだけなら、誰でも数日もあればできるようになります。

スピードラーニングのコスパについて

CD

スピードラーニングの口コミなどを読んていると「値段が高すぎる」という意見も多いようなので、一応現在の価格を調べてみました。

公式サイトによると、ダウンロード版だと月額が3800円(税別)、CDだと5100円(税別)という値段に設定されているようです。

全部で48巻まであるそうなので、仮に全てを受講した場合、ダウンロード版なら税込みで20万円くらい、CDだと26万4千円くらいです。

確かに合計の金額としては高いですが、音楽CDも1枚3000円くらいはするわけですから、個人的には「ちょっと高いかな。」くらいの値段設定だと思いました。

ただし、単に「英語の聞き流し学習」をしたいのであれば、今ならお金をかけずに使えるサービスはたくさんあります。

例えば You Tube などで「英語 聞き流し」で検索すれば、以下のようなクオリティーの高い動画がたくさん見つかるでしょう。

なので、スピードラーニングを購入するのは、スピードラーニングが提供しているサポートなどのサービスに魅力を感じる人だけで良いのではないでしょうか。

英語学習におすすめ教材

一応、最後に僕自身が使ってみて、とても役に立ったと思う教材を1つだけ紹介しておきます。

「何だよ。お前も宣伝かよ。」
と言われそうですが、ここで紹介するのは、そこら辺の本屋さんでも売っているような低価格のテキストです。

商品画像はamazonにリンクしていますが、クリックすることに抵抗があるという人は、このページを閉じてから本のタイトルで検索してみて下さい。

僕が知る限り、手っ取り早く「本物の」英語力を身に着けたいのなら、最初にやるべきことは、シンプルな英作文をとにかく何度も繰り返すことです。

中学生レベルの基本的な文法は知っておく必要がありますが、簡単な文から英作文で口ならししていけば、かなり短期間で学習効果を実感できるはずです。

今回のまとめ

最後に、今回のまとめです。

ポイント

  • 聞き流しだけで外国語を話せる事はない
  • 聞き流しの学習効果は、すぐに頭打ちになる
  • 英語を話せる人は、聞き流し以外の勉強もしている
  • 聞き流し用の教材は、無料でも手に入る
  • 英語力を伸ばすには、英作文の練習が効果的
<こんな人にオススメ>
  • 自分が何を望んでいるか、何をしたいかが分からない
  • やるべきことがあるのに、腰が重くて行動に移せない
  • 何かを始めても、すぐに挫折してしまうことが多い
  • この記事を書いた人
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ROCK

底辺サラリーマン→webビジネスを学んで独立。
現在は現在は好きなことをする「ライフワーカー」を育てるミッションを遂行中。
ハンドルネームはドランクドラゴンの塚地さん公認(笑)。

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