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ミッドライフクライシス(中年の危機)の乗り越え方-若くても要注意

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ベッドの上に座る男女

ミッドライフクライシス(中年の危機)というのは、主に40代を中心として、30代から50代くらいまでの間に経験する、「自分の人生は何のためにあるのか?」「他にもっとやるべき事があるのでは?」という悩みに襲われる症状のことを言います。

この言葉はカナダの心理学者エリオット・ジャック氏が発表した「Death and the Mid-Life Crisis」という研究から来ているそうです。

ミッドライフ(Mid-life)は「人生の中での中年期」でクライシス(crisis)が「危機」なので、日本語ではそのまま「中年の危機」と訳されています。

ミッドライフクライシスに陥るのは、人生の半ばに差し掛かって、自分の体力が衰えてくるのを感じたり、仕事や育児などが一段落したところで、次の目的を見失うということが主な原因だと考えられています。

今回は、このミッドライフクライシスの症状や、それを乗り越えるための方法について書いてみます。

この記事についてご質問・ご意見がある場合は、記事の下部にあるコメント欄からご連絡ください。原則として24時間以内に回答を掲載させていただきます。

ご注意

このページの内容は、いわゆる「更年期」と呼ばれる症状など、医学的な問題への対処を目的としたものではありません。
体調不良などに関しては、インターネット上で対処法を探すのではなく、医療機関などに相談するようにしてください。

ミッドライフクライシス=「中年だけの問題」ではない?

色々な世代の人々

上に書いた通り、ミッドライフクライシスというのは本来、「中年」と呼ばれる年齢や、それに近い年代の人が経験するものです。

しかし、最近はいわゆる中年の人たちだけでなく、もっと若い年齢の人からミッドライフクライシスと似たような状況で悩んでいるという相談を受けることも多くなりました。

  • 自分が存在している理由や、人生の目的が分からない
  • 本当は他にやるべきことがあるような気がする
  • このまま歳を取っていくと考えると不安で仕方がない
  • 人生の目標を見失ってしまった

中には、社会人になって数年しか経っていないような人が、こういう悩みを抱えて悩んでいるというケースもあります。

というより、僕が調べた限りでは、ミッドライフクライシスが「中年世代特有のものである」ということを裏付けるデータは見つかりませんでした。

ミッドライフクライシスを経験する人の割合について

アメリカで行われた「Midlife in the United states」の調査によると、40代の人たちの8割はミッドライフクライシスの症状を自覚していないそうですが、逆にダニエル・レビンソンという心理学者によれば「正常な中年の8割が経験する」とされていたりと、かなりのばらつきがあるので、調査方法によってかなり結果が違うんだと思います。
参考:Midlife in the United states(英語サイト)
参考:レビンソンのライフサイクル理論

そもそも「自分は何者で、どこに向かえばいいのか」という事についの悩みは、何も中年世代だけが持つものでは無いはずですよね。

あらゆる世代にある「クライシス」

悩む女性

例えば、学生から社会人になるときには「社会の中でどうやって生きていくか?」という問題にぶつかります。

評価される基準も、人間関係の内容も変わるので、学生時代に身に着けたアイデンティティー(「自分はこういう存在である」という認識)はリセットされるので、新しく「社会人としての自分」を作らなければいけないわけです。

そして、社会人として一定の年数を過ごすと、もう「新人」や「新卒」ではなくなります。

この段階では、理想と現実の差を強く感じたり、過去の自分の選択を後悔したりする人も多いでしょう。

「今からでも別の道に進むべきなんじゃないか?」と思って、新しい道を探したりする場合もあると思います。

さらに、30代にもなれば、結婚したり子供ができたりすりして、生活が大きく変化する人が増えます。

自分自身がそういう経験をしなくても、周りの人の生活が変わっていく状況を見ていれば、妙に焦ったり自分の人生に疑問を持ったりし始めるでしょう。

そんな中で新しい道に進もうと思っても、未経験の分野への就職は年齢的に難しくなっていて、それが焦りや悩みを加速させることになります。

また、この年になると、少しずつ体型や体力の衰えを感じ始める人も多いと思います。

そして40代にもなると、いよいよ本格的なミッドライフに突入です。

この歳になると、今までやってきたことを捨てて、新しいことに挑戦するには遅すぎると(世間的には)考えられるようになってきます。

少なくとも、専門性のない転職をしたところで、まともな仕事にはありつけないでしょう。

自分の子供にあたる世代が社会に出はじめるので、世代交代を意識する時期でもあります。

こんな風に年齢に関わらず、人生の色々な段階でアイデンティティークライシス、つまり「自分は何者か?」についての悩みは存在しているわけです。

その中で、肉体的・環境的に一番変化の大きい中年世代に注目して作られたのがミッドライフクライシスという言葉なんだと思います。

いずれにしても、ミッドライフクライシスと正しく向き合うことができないと、体や心の健康を失ってしまうこともあるので、その点には注意が必要です。

ミッドライフクライシスの典型的な症状

鏡を見る男性

ミッドライフクライシスを経験している人たちの典型的な行動としては、以下のようなものがあると言われています。

  • 肉体的な変化に抵抗しようと、筋トレやスポーツなどにのめり込む
  • (男女問わず)アンチエイジングに熱心になったり、整形手術を受けたりする
  • 服装が派手になったり、ファッションにお金をかけるようになる
  • 高級車を購入するなど、過去にやりたかったことを実現しようとする
  • 突然会社を辞めたり、転職したりする
  • 離婚を考え出したり、浮気(不倫)に走る
  • アルコールや薬物などに依存する
  • 周りと自分を比較して卑屈になる
  • 新しい人間関係を求めたり、逆に殻に閉じこもったりする

今まで僕が見てきた映画の中で、ミッドライフクライシスに陥った人の行動を最も分かりやすく描いているのが、ケビン・スペイシー氏主演の映画「アメリカン・ビューティー」だと思います。

ネタバレにならないように結末については書きませんが、ミッドライフクライシスに関連する設定だけをざっとご紹介しましょう。

ケビン・スペイシー氏演じる主人公レスター・バーナムは、長年にわたって勤めた雑誌社の仕事をいきなり辞めて、ハンバーガーショップの店員として働き出します。

私生活でも、熱心に体を鍛えはじめて、自分の娘(高校生)の同級生に色目を使ってみたり、スポーツカーを乗り回して若者と一緒にマリファナを吸ってみたりと、まさにミッドライフクライシスの典型のような行動を取るんです。

映画としての完成度も非常に高いので、機会があればぜひ見てみて下さい。

ミッドライフクライシスを乗り越えるには

乗り越える人

僕は今までに山程の自己啓発本を読み、10代の学生さんから50代の経営者層の人たちまで色々な人の相談に乗ってきた経験がありますが、年代や環境が多少違っても、すべきことに大きな差は無いと思います。

ここからは、アイデンティティーを取り戻すためにやってはいけないこと、そしてやるべきことについて解説していきましょう。

やってはいけないこと

ミッドライフクライシスを乗り越えるために、絶対にやってはいけない事を一言で表現するなら「衝動的な行動」です。

後先を考えずにその場の思いつきや気分だけで行動すると、それまでに築いてきた価値のあるものまで失ってしまうことになりかねません。

例えば「仕事にやりがいがない、という理由で会社を辞めると失敗する」に書いたように、無計画に会社を辞めてしまって、後で後悔するという人は結構多いです。

離婚や不倫に走るのも衝動的な行動の典型的な例で、その後の人生を台無しにする危険のあるものです。

とにかく、後戻りのできない選択をする場合は、そのリスクを十分に理解しておくべきでしょう。

次に入港する港が決まっていないうちに船を海に出したら、最悪の場合、そのまま遭難してしまうことになりかねないですからね。

やるべきこと

アイデンティティーを取り戻すために考えるべきなのは、これからの人生の中で何を目指して、何を達成したいかを明確にすることです。

ただし、ここで注意しなくてはならないのは、一発で最終的な答えを出そうと思わないことです。

明確にするのはあくまでもその時点で「とりあえず目指すもの」であって、ファイナル・アンサーではありません。

とりあえず決めたものが最終的な答えになる可能性も当然ありますが、それは「偶然そうなる場合もある」というだけの話です。

大抵の場合、将来の夢や目標というのは、本人の成長とともに少しずつ変わっていきます。

ここでは、合計4つのワークを通して「目指すもの」を見つけ、ミッドライフクライシスを乗り越えるための方法を紹介しておきましょう。

興味と経験の棚卸し

これは、過去に経験したことの中で楽しいと感じたこと、やりがいを感じたことをひたすら書き出すというワークです。

また、経験はしていないけれど過去にやってみたいと思ったことや、今現在興味を持っていることも書き加えていきます。

興味と経験の棚卸しサンプル

ここで大切なのは「できる」か「できない」かということを判断したり、今からそれを「やりたいかとうか?」というような余計なフィルターをかけないことです。

例えば、過去に野球をやっていたことがあったとして、「今から野球っていったって、ブランクが長すぎるし、人数を集めて草野球もダルいし・・・」なんて考えてはいけません。

リストとして書き出した項目は、これからすることを「その中かから選ぶ」ためのものではないからです。

もちろん、リストの中にやりたいものがあれば、それを実行しても構いませんが、大切なのはそれらの中に含まれる「要素」です。

例えばスポーツ系の項目をたくさん書き出すような人の場合、「体を動すこと」という要素を含む何かが、ミッドライフクライシスを乗り切るための決め手になってくれるかも知れない、ということです。

今後の方向性を決める3つのワーク

興味と経験の棚卸しが終わったら、ぼんやりとしたイメージをさらに明確にするための3つのワークにも取り組んでみて下さい。

  • 裏バケットリストの作成
  • 図書館でのリサーチ
  • ロールモデルの分析

これらのワークについては「「何をしたらいいか分からない」から脱出する3つのワーク」の中で解説しています。

今回のまとめ

最後に、今回のまとめです。

ポイント

  • ミッドライフクライシスとは、人生の節目で進む道を見失うこと
  • 中年世代だけでなく、幅広い年代で同様の悩みを持つ人はいる
  • ミッドライフクライシスを克服するには「目指すべき自分」発見すること
<こんな人にオススメ>
  • 自分が何を望んでいるか、何をしたいかが分からない
  • やるべきことがあるのに、腰が重くて行動に移せない
  • 何かを始めても、すぐに挫折してしまうことが多い
  • この記事を書いた人
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ROCK

底辺サラリーマン→webビジネスを学んで独立。
現在は現在は好きなことをする「ライフワーカー」を育てるミッションを遂行中。
ハンドルネームはドランクドラゴンの塚地さん公認(笑)。

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