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得意なことを仕事にする方が、好きなことをやるより幸せ、という説について

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タイピング

元底辺サラリーマン、現在は独立して好きなことを仕事にする「ライフワーカー」育成のプロジェクトに取り組んでいるROCKです。
・得意なことと好きなこと、どっちを仕事にすべきでしょう?
・好きではなかったとしても、得意なことを仕事にした方がいいでしょうか?

僕は「好きなことを仕事にする」という事を人に勧めていますが、世の中には「好き嫌いは考えないで、得意なことを仕事にした方がいいよ。」という人もいます。

実際のところ、これについては「こっちが正解」という話ではなくて、場合によってメリットとデメリットがあるものだと思うんですよね。

また、好きなこと=得意なことであるケースも多いので「好き」と「得意」の基準があいまいになっているという人もいるかもしれません。

そこで今回は、得意なこと・好きなことを仕事にする場合に考えておくべきことや、メリット・デメリットについて、できるだけ分かりやすくまとめたいと思います。

なので、職業や仕事選びについて迷いがあるという人は、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

この記事についてご質問・ご意見がある場合は、記事の下部にあるコメント欄からご連絡ください。原則として24時間以内に回答を掲載させていただきます。

「得意」と「好き」の違いについて

ブロッコリーとドーナツ

最初に、「得意なこと」と「好きなこと」の意味をはっきりさせておきましょう。

【得意】
最も手なれていて自信があり、じょうずであること。また、そのさま。

【好き】

心がひかれること。気に入ること。また、そのさま。
※goo辞書より

つまり、得意というのは、何かが「上手にできる」ということであって、好きかどうかは(直接的には)関係ないということになります。

また、実際に上手でなくてはいけないので「本人がそう思っている」というだけではダメです。

これに対して「好き」の方は、上手にできるかどうかは関係ありません。
どんなにヘタクソだろうが、本人の気持ち次第です。

つまり、ドラえもんに出てくるジャイアンは、歌が「好き」ですが「得意」ではないということになります。

僕の場合も、スポーツをするのは好きですが、能力値で言えばほとんど底辺なので、やっぱり「得意」とは言えません。

これは俗に言う「下手の横好き」というやつです。

「得意なこと」の基準

チェックリスト

前の項目で書いた通り、何かが「得意である」ということには客観的な事実が必要です。

なのでここでは、以下の条件のどれかに当てはまるものを、得意なことの目安として話を進めていくことにしましょう。

  1. それほど努力しなくても良い結果を出せる
  2. 他人から褒められる、高く評価される
  3. やり続けていても、あまり苦にならない

これらの3つのうち、最初の1と2については、何となくイメージがつかみやすいでしょう。

本人にそれほど努力したという意識が無いにも関わらず、平均以上に良い結果が残せたり、他人から評価されているような場合、その分野について得意である可能性が高いと思います。

3については違和感があるという人もいるかも知れませんが、実はこれが意外と大事だったりします。

周りと比べて「優れている」という感覚が無かったとしても、それをやり続けることが「苦にならない」としたら、それは「小さな労力で人と同じ結果が出せる」という事を意味しているからです。

お店などに当てはめて考えるなら「品質は他と変わらないけれど、値段が安い」、つまりコスパが良いということになります。

「得意」と「好き」と仕事との関係

それでは、いよいよ話の核心に迫っていきましょう。

仕事を選ぶ上で、得意なことと好きなことの「どちらを優先すべきか?」という話ですが、それに対する僕の考えは「両方について考えるべき」です。

これを図に表すと、こんな感じになります。

好きと得意と仕事の図-2

好きと嫌いの間には一応線が引っ張ってありますが、その間が完全に分かれているわけではなく、真ん中あたりなら「どちらとも言えない」ということだと考えて下さい。

これは得意・不得意についても同じで、やっぱり中間ゾーン的な部分はあるわけです。

そして、仕事に対しての適性は、
好きの度合いX得意の度合い
という形で決まります。

つまり、左上に近づくほど楽しく、さらに成功しやすくなって、右下に近づくほど苦痛が大きく、成功もしにくいということです。

全体が2次元の構造をしているわけですから、どちらか一方の要素だけを見て「好きということが大事だ」とか「得意なことを優先すべきだ」と判断することはできません。

例えば、「どちらかというと好き+得意でも不得意でもない」という条件と、「好きでも嫌いでもない+天才的に得意」なら後者の方が仕事に向いている、という風に、それぞれの程度も踏まえて考える必要があるからです。

ここからは、それを踏まえた上で、4つのカテゴリー(区分)に分けて考えてみましょう。

好きと得意と仕事の図-1

まず左上の「好き+得意」の部分ですが、これについて迷う人はいないですよね。

好きという気持ちがあって、さらに上手にできることなら、それを仕事することが幸せになるための一番の近道です。

もしも左上に複数の分野があったとしたら、左上の角のに最も近いものが第一候補ということになります。

そして、さらに迷う必要が無いのが、右下の好きでも得意でもない部分です。

好きでも得意でもない仕事をやるのは「不幸への片道切符」ですから、最初からバッサリ切り捨てて考えましょう。

悩みの種になるのは、三角で表した左下の「得意だけど好きじゃない」ゾーンと、右上の「好きだけど得意じゃない」ゾーンの仕事です。

好きと得意と仕事の図-3

というわけで、次の段落からは、これらの2つについて出来るだけ詳しく書いていきたいと思います。

得意だけど好きじゃないこと

それではまず「得意だけど好きじゃない」に該当する、左下のエリアについて考えてみましょう。

好きと得意と仕事の図-4

結論から言うと、特別好きと思えないような事でも、得意なことは仕事にするだけの価値があります。

なぜならビジネスの価値というのは、他人に価値を提供することだからです。

ここまでに書いてきた通り、得意というのは他人からみても「優れている」ということなので、それを仕事にすれば他のことをやるよりも人に価値を与えやすくなります。

例えば、料理が得意な料理人は、特に「楽しいなあ!」と思いながら料理をしなくても、美味しい料理でお客さんを喜ばせることができるでしょう。

お客さんからしてみれば、料理人の幸福度よりも料理の味の方がずっと大事なわけですから、それだけでビジネスとしては成功しやすい、ということです。

起業家として成功している人の中には、
「自分の好きなことをやるのは、とりあえず稼げることをやって成功してからでもいい。」
という人もいます。

財力や経営能力があれば、普通の人が仕事にできないような事でも、仕事として成り立たせることができるからです。

そういう意味でも、好きなことがビジネスになりにくいと思ったら、まずは得意なことから始めるという選択肢はアリでしょう。

さらに言うなら、自分自身が高く評価される環境で仕事をしていると、最初はそれほど好きでもなかったことが、だんだん好きになってくるということはよくあります。

これは、心理学の世界で「単純接触効果」(ザイアンス効果)と呼ばれている現象で、人は何度も同じものに触れていると、それに大してプラスの感情を持つようになるという性質があるからです。
※単純接触効果(Wikipediaより)

ただし、この効果が生まれるには「ストレス無く続けられる」という前提が必要です。

ストレスを感じるようなことを無理やり続けても、うんざりしてくるだけで「好きになる」という可能性は低いでしょう。

この段落のタイトルの後半が「嫌い」ではなくて「好きじゃない」になっているのもそのためです。

つまり、こういう条件ならアリということになります。

好きと得意と仕事の図-6

君自身が幸せになりたいのなら、仮にそれが得意なことだったとしても、本当に嫌いなことをわざわざ仕事にすべきではありません。

例えば、僕は営業の仕事をしていたことがありますが、当時の成績(売上)はまあまあ良かったので、単に適正というだけで考えれば、それなりに得意だったんだと思います。

でも、自分なら買わないと思うようなものを人にを売るような仕事は、僕にとって多大なストレスでした。

仕事というのは結局のところ、自分の幸せのためにやるわけですから、それを台無しにするような仕事を選ぶべきではないでしょう。

好きだけど得意じゃないこと

次に、右上のエリア「好きだけど得意じゃないこと」について考えてみます。

好きと得意と仕事の図-5

「本人がいくら好きだって、向いてないことを仕事にすべきじゃない」
という人もいますが、僕の意見は少し違います。

得意じゃない事でも仕事にすることはできますし、それで成功することもできると思います。

ただし、その場合、形にこだわらずに他人に価値を提供するという覚悟は必要です。

例えば、冒頭の部分に書いた通り、僕はスポーツが苦手なので、その運動能力だけで勝負するような分野では、成功するどころか生活を維持していくこともできないでしょう。

いくら「プロアスリートになりたい!」と言っても、それはただの妄想で終わってしまうのがオチです。

でも、それは既存の分野で人と競争しようとした場合の話です。

スポーツが得意な人たちが激しい競争をしている分野ではなくて、もっとニッチな市場を狙えば、十分に成功できる可能性はあります。

なので、仮に僕がスポーツを仕事にしようと思ったら、自分の過去の経験を活かして、スポーツが苦手な人向けの教室を運営したりするかもしれません。

あるいは、スポーツが苦手な子どもが特定の技能(逆上がりや二重跳びなど)をマスターするために便利な器具を開発する、という手もあります。

なぜそういう方向に行くのかと言うと、それが運動センスのある人にとってはカバーしにくい分野だからです。

運動神経が良い人というのは、特に深く考えること無く多くのことをこなせるので、運動オンチの人が「なぜ」できないのか、どんな事に苦痛を感じるかを分かっていないことが多いわけです。

また、僕は学生時代に英語のテストで赤点ばかり取っていましたが、勉強を続けることでソコソコの英語力が身についたので、そういう経験をビジネスにつなげることもできるでしょう。

なので、好きなことがあるけど、それを仕事にするのは難しそう・・・という人は、頭を柔軟にして「何をすれば人に価値を提供できるか」ということについて考えてみて下さい。

なお、この話については「好きなことを仕事にする最も手軽な方法【2019年版】」のページも参考になると思います。

今回のまとめ

最後に、今回のまとめです。

ポイント

  • 「好き」は興味があることで「得意」は能力レベルが高いこと
  • 仕事を選ぶ上では「得意」と「好き」の両方について考えるべき
  • ストレスを感じないレベルなら「得意」を優先して仕事を選ぶのもアリ
  • 「好きな事を仕事にしたければ、形にこだわらず価値の提供をすること
<こんな人にオススメ>
  • 自分が何を望んでいるか、何をしたいかが分からない
  • やるべきことがあるのに、腰が重くて行動に移せない
  • 何かを始めても、すぐに挫折してしまうことが多い
  • この記事を書いた人
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ROCK

底辺サラリーマン→webビジネスを学んで独立。
現在は現在は好きなことをする「ライフワーカー」を育てるミッションを遂行中。
ハンドルネームはドランクドラゴンの塚地さん公認(笑)。

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