・「フォローやリツイートで現金が当たる」って詐欺ですよね?
・プレゼント企画の本物と偽物の見分け方を知りたいです
最近、僕はメインのSNSとしてtwitterを活用しているのですが、twitterではプレゼント企画のツイートが表示されることが割と多いです。
その対象は現金から商品、電子マネーと色々ですが、中には札束の画像が入っていて「1人100万円あげちゃいます!」みたいな、いかにも怪しい感じのものもあったりします。
例えば、こんなやつですね。
twitterは数あるSNSの中でも、リツイートの連続などで情報が一気に拡散しやすいので、多くの人や企業が宣伝に利用するんだと思います。
普通のツイートで人の興味を引くためには色々な工夫が必要ですが、「当選する権利が欲しかったらフォロー+リツイートしてね」とつぶやけば、「ダメで元々」という感じで、比較的簡単に拡散してもらえるからです。
当選するとは思っていなくても「もしかしたら・・・」と期待してしまうのが人間ですからね。
でも、twitterのプレゼント企画に応募することは、「ダメ元」では済まされないリスクもあることを知っておかなくてはいけません。
「詐欺っぽいのは、見れば分かるでしょ。」
という人もいるかもしれませんが、実はネット上に書いてあるような「プレゼント企画詐欺の見分け方」みたいなものは、間違っていることもあるので要注意です。
僕は色々な起業家と交流してきたので、プレゼント企画をやる人たちの事情も、ある程度は分かります。
また、ヤバい人達が、何を目的としてプレゼント企画を詐欺に利用しているのかという事についても、普通の人よりはちょっとだけ詳しいつもりです。
なので、今回はTwitterプレゼント企画の裏側や、詐欺の手口、被害に合わないための方法についてまとめてみましょう。
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目次
twitterプレゼント企画は「全て無視」が基本
最初に結論から言いますが、twitterプレゼント企画については、全て無視するのがベストだと思います。
応募しても商品やお金がもらえない「詐欺のプレゼント企画が多い」というのも理由の一つではありますが、twitter上でのプレゼント企画の応募には、その他にも色々なリスクがあります。
それを含めた上で、応募のリスクについて一通り解説していきましょう。
twitterプレゼント企画詐欺の目的は「騙されやすい人集め」
大手企業の公式アカウントなどを除けば、twitter上で行われている大半のプレゼント企画は詐欺、あるいは「お金の話に飛びつく人」の情報収集です。
事情を知っている人や、警戒心の強い人なら避けるような話にホイホイと乗ってくるような人の情報を集めて、最終的にはそういう人からお金を巻き上げようとしているわけです。
中には完全な詐欺ではなく、一部の人にだけ当選品が配られているものもありますが、そういう場合にしても「後で儲けるための情報収集」であることに変わりはありません。
騙されやすい人のアカウントが分かれば、それに対して別のツイートで嘘の儲け話を紹介するなり、DM(ダイレクトメッセージ)を送りつけるなりして稼ぐことが可能だからです。
また、必ずしもtwitterのアカウントだけでなく、さらに一歩進んで個人情報を狙ってくる場合もあります。
当選を装った情報収集
詐欺のプレゼント企画に応募すると、その後に当選連絡が来て、
「当選品を届けるための情報を教えて下さい。」
なんて言われることがあります。
ここでメールアドレスや電話番号、場合によっては住所や氏名、クレジットカードの番号などを手に入れようとするわけです。
こうして騙し取られた情報は、プレゼント企画詐欺をやっている人が直接利用することもあれば、リストとして別の悪徳業者に販売される場合もあります。
送料・手数料などを騙し取る
当選の連絡と一緒に、
「当選品を贈りますので、送料のみお支払いをお願いします。」
と言われたり、
「当選品は無料ですが、手数料のみご負担ください。」
という依頼が来ることもあります。
プレゼント企画を信用して支払ったりすれば、当然そのお金は持ち逃げされてしまうでしょう。
招待報酬稼ぎのための誘導
ポイントサイトや一部のアプリでは、誰かにそのサイトやアプリを紹介した場合に、ポイントや現金報酬が発生することがあります。
また、詐欺まがいのビジネスをやっている一部のアフィリエイターたちは、自分たちで専用の登録システムを用意しています。
そして、そのシステムに「被害者候補」を登録させると、1人の登録あたり数千円というような報酬がもらえたりするんです。
(そういうサイトに登録すると、怪しい儲け話や情報商材のメールがどんどん届くようになります)
なので、プレゼント企画詐欺では、
「当選品をお渡しする前に、まずはこのコードをコピーして以下のサイトに登録してください。」
とか、
「プレゼントを受け取るためには、こちらから情報の登録をお願いします。」
というような形で、プレゼント企画に応募した人を誘導してくるわけです。
応募するだけでも被害者を増やす結果に・・・
「プレゼント企画に応募しても、怪しいと思ったらその時点でブロックすればいい」と思っている人もいるかもしれませんが、話はそう単純ではありません。
応募するためにフォローやリツイートをすれば、自分自身だけでなく、自分をフォローしてくれている人にも情報が拡散し、それによって被害者が生まれる可能性もあるからです。
少し厳しい言い方をすると、詐欺を詐欺だと見抜けなかったり、「もしかしたら本当かも知れないから」という変な期待をして拡散に協力してしまうと、その行為自体が悪事を助ける結果になりかねないということです。
実は、本物のプレゼント企画でも当選できない
ごくまれに、個人レベルのtwitterアカウント中でも「本物」の、つまり当選品が本当にもらえるようなプレゼント企画をやっていることがありますが、そういうものに普通の人が応募しても、まず当たることは無いでしょう。
なぜかというと、プレゼント企画をやる人の目的は「情報の拡散」、要するに「宣伝」であり、ごく普通の人を当選させても全く宣伝効果が無いからです。
宣伝効果を生むためには、たくさんのフォロワーを持っていて、影響力がある人を当選させる必要があります。
そうすれば「当選しました!」というツイートが多くの人に見られることになるからです。
さすがにフォロワー数の多い人だけを当選させるとバレる可能性があるので、そういう場合は自分で「捨てアカウント」を用意してそれを当選させたり、身内のアカウントを当選させてカモフラージュします。
過去に有名なYoutubeの人たちが何度か「プレゼント企画をやったのに、実際には発送してない」という事がバレて問題になったことがありますが、そういう人たちが使ったのも「サクラを当選者にする」という作戦でした。
つまり、ごくわずかに存在する、「一応は当選者が出る」ようなプレゼント企画に応募したところで、普通の人が当選する見込みはほぼないということです。
フォロワーを増やす上でもマイナス
さらに「ダメで元々」の精神でプレゼント企画に応募することは、twitterのでフォロワーを増やしたいと考えている人にとって大きなデメリットになります。
twitterでフォロワー数を増やせるのは、基本的に有益な情報や面白い情報を流してくれる人です。
それに対して、多くのプレゼント企画の内容は、見た目からして「怪しい」空気が漂っています。
仮に「いかにも怪しい」ものでなかったとしても、興味のない情報にスペースを取られてしまうと、他の有益な情報が表示されなくなります。
特にtwitterを真剣に利用している人は、過去に行われたプレゼント企画詐欺の情報を知っているので、そんな怪しいツイートをリツイートしたりすれば、せっかく獲得したフォロワーを失うことになるでしょう。
僕も自分のタイムラインに怪しい情報が流れてきた時は、悪質な情報の拡散を防ぐために、ツイートした人と拡散させた人の両方をブロック、又はミュートすることが多いです。
応募してもいいプレゼント企画とは?
唯一応募してもいいと考えられるのは、twitterから公式に認められている企業アカウントのプレゼント企画です。
twitterでは公式アカウントにマークを表示させているので、その有無を確認すれば、変な詐欺に引っかかってしまうことはないでしょう。
なお、一部のサイトでは「まれに大企業のアカウントでも公式マークが付いていないことがあります。そういう場合は、アカウント名と会社名など一致していることを確認しましょう。」なんて説明していたりしますが、これは絶対にやってはいけません。
公式マークと違って、アカウント名はユーザー自身が決められるので、詐欺のアカウントが公式アカウントに見えるような名前を使ってくる可能性は十分にあります。
一応、twitterでは大手企業の名前などをある程度認識していて、関係ない人がその名前をアカウントに含めようとするとブロックするなどの対応をしていますが、それだけで全てがカバーできるという保証はありません。
目立たないようにスペルを変更したり、twitterがまだ認識していないような企業名を使って詐欺のプレゼント企画しかけてくるかもしれないので、油断は禁物です。
実際にプレゼント企画を運営している会社に確認したりして裏付けが取れれば話は別ですが、そういう手間を掛けるのが嫌なら「公式マークが付いていないアカウントは完全無視」と決めてしまった方が安心だと思います。
なお、公式アカウントなどのように素性がはっきりしたアカウントのプレゼント企画に応募する場合でも、フォローしてくれている人たちへの影響は考えておいたほうがいいです。
普段のツイートと全く関係ない内容のプレゼント企画のツイートをリツイートしても、多くの人にとって無意味な情報になってしまう可能性が高いからです。
今回のまとめ
最後に、今回のまとめです。
ポイント
- twitterのプレゼント企画は、大部分が詐欺
- お金に流される「騙されやすい人」を集めるのが目的
- 安易に応募すると、お金や個人情報を騙し取られることも
- リツイートによって、詐欺の被害はさらに拡大する
- 大手企業の公式アカウント以外は無視するのが得策