・やるべきだと分かっているのに、やる気が出ない
・やるべき事があるのに、他のことをしてしまう
・やるべき事が多すぎて、どうしていいかわからない
今回はそんな風に悩んでいる人のために、4つのステップを踏むことで「やらなきゃ」と思ったことを実際に行動に移す方法を紹介したいと思います。
なお、やるべき事以前に「何をすればいいか分からない」という場合は、「「何をしたらいいか分からない」から脱出する3つのワーク」の方を先に読んでみて下さい。
さて、最初に書いた通り、僕はいわゆる「脱サラ」をして個人事業主をしているわけですが、個人でビジネスをするとなると、メインの仕事以外にも色々なことをする必要が出てきます。
取引先に発行する書類の作成とか、税金の処理とか、そういう細かい事務作業が発生したりするわけです。
実は、僕はこういう作業が大っ嫌いでして、つい先延ばしにしたくなってしまうんですが、そういうわけにも行かないんですよね。
一人で全責任を負わなきゃいけない立場なので、ちゃんとやらないと「怒られる」どころの話じゃありません(当たり前ですが・・・)。
そんな中で僕は、このページで解説している方法で、気が乗らなくてもやるべき事を予定通りにこなしています。
なので、この記事を読んでもらえれば「やるべき」と思ったことを実行に移していくための具体的なステップが分かるでしょう。
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目次
やるべき事ができない時に考えるべきこと
世の中には、多少は苦手なことでも「やるべき」と思ったらすぐに実行に移せるという人もいます。
その半面、苦手意識があることや、少しでも面倒に感じる事をやろうとすると、ズルズルと先延ばしにしたり、ひどい場合は期限があっても取り掛かれないという人もいるわけです。
この「やるべき事ができない」という人は、行動力が十分に育っていないか、あるいは何らかの理由で行動力が低下している状態なんです。
そういう欠点を「生まれつきの性格」だと思いこんでいる人もいるようですが、僕はいままで行動力の問題を「練習しても改善できない」という人に会ったことがないので、それだけはないと断言できます。
とにかく、今現在は行動力が低い状態にある。
だから、いくら頑張ろうと決意しても、できることには限りがあるわけです。
ただ、これだけは常に意識しておいてください。
それは、「出来ることが限られている」のと「何もできない」のでは、全く話が違うということです。
どんなに行動力が低くても、できることは必ずあります。
たとえそれが平均的な人の半分だって、5分の1だって、いや10分の1だって、0ということはありません。
逆に言えば、どんなに頑張ったってできないことはできないわけですから、できることをやるしかない、それは誰にとっても同じことです。
例えば、君が今現在「行動できないという問題を抱えていたとしても・・・
僕が今、
「この先の部分は、深呼吸してから読んで下さい。」
と言ったら、それは十分に「できること」ですよね?
これは非常に小さなことですが、頭にしっかり酸素を取り込むことで集中力を高めることができるので、ぜひやってみて下さい。
あ、読み流して先に進むのはナシですよ(笑)。
ちゃんとやってもらえましたか?
・・・OKですね。
それでは、先に進みます。
やるべき事をやるためのステップ1:細分化する
すぐ上に書いた通り、僕たちにできることはいつも何らかの形で「限られている」。それは事実です。
しかし、どんなに小さな事しかできなくても、それ自体は大した問題ではありません。
なぜなら、あらゆる「やるべき事」というのは、それがどんなに大変なことであったとしても、結局は細かい事の集合だからです。
当たり前の話ではありますが、仮にすごく難しい本を読むとしても、1日に1ページとか、1行という少ない分量だったら、なんとか読み進めることはできるでしょう。
そして、どんなに少しずつでも、その積み重ねが0でないかぎり、いつかは1冊の本を読み終える日が必ずやってくるはずです。
だからまずは、やるべきことを、すぐにできるレベルまで細かく分解するんです。
ここで一度、「頑張れない人が変わるための最も確実な方法」のページの中にある「タイニーベイビーステップ」というワークの内容を読んでみてください。
このワークには、やるべき事を実行できないという人が、行動力をつけるための最初のステップが含まれています。
ちなみに、僕が英語勉強を始めた時に一番最初に設定したステップは「英語の参考書を机の上に置く」でした(笑)。
もともと机に向かって勉強する習慣が無い劣等生だったので、いきなりちゃんと勉強しようとするのは難しかったんです。
でも1年後には1日4時間くらい机に向かって勉強していましたから、本当に人間というのは「慣れる」生き物なんだなと思います。
別の例として、僕は毎年の初めに確定申告のための準備を始めますが、毎回最初の日にやることは「マイドキュメントに専用のフォルダを作る」ことだけです。
かかる時間はせいぜい10秒くらいですが、そこから毎日少しずつ必要な書類を袋に入れたり、ソフトに数字を打ち込んだりしていると、だんだんその作業が苦にならなくなっていくんですよね。
そして、毎年3月の締切には、ちゃんと書類を完成させて税務署に持っていくことができています。
やりやすい環境を作る(準備をする)
タイニーベイビーステップやベイビーステップでやるべき事に取り組む場合でも、できるだけスムーズに行動するためには、そのための準備(環境づくり)が重要になります。
この事は「努力できない人のレベル診断とそれぞれの解決法」にも書きましたが、気が散るようなものがたくさんある中で努力をするのは非常に効率が悪いです。
例えば僕は、ブログの原稿を書く時には、家族が誰も来ない部屋でヘッドフォンをして歌詞の入っていない音楽(映画のサントラなど)を聞くことで、気が散らないようにしています。
やることが多い時は優先順位を先に決める
もしも、「やるべき事が多すぎて、何から手を付けたらいいか分からない!」という場合は、まずそのやるべき事をリストにしてみましょう。
そして、全部の項目を優先度の順番に並べてから順番にやっていけば、頭の中が混乱しにくくなります。
やるべき事に締切がある場合は、その締切が早いものを優先すれば、期限切れになるリスクも低くなります。
ちなみにタスクリストを作る時は、いつでも並び替えができるようなエクセルなどのソフトを使うと便利ですよ。
やるべき事をやるためのステップ2:やめることを決める
上に書いた通り、やるべき事を細分化して進めていくと、だんだん行動力が上がって一度にできることも増えてきます。
しかし、そうすると今度は「時間不足」という問題が出てくることが多いです。
なので、何かをやろうと思ったら、代わりに何かを「やめる」という決断をしましょう。
何かをやめると、そのやめたことの「すき間」の分だけ、やるべきことが定着しやすくなります。
例えば、通学や通勤中にスマホのゲームをやっている人は、そのゲームをやめることができたら、,読書をしたり、勉強をする時間が取りやすくなりますよね。
人に誘われるまま飲みに行ったり、無駄なおしゃべりをする時間を減らせば、さらに自分にとって必要なことをする時間を増やしやすくなるはずです。
逆に、今までの生活を全く変えないで何かをしようとすると、スペースが空いていないところに物をねじ込むような感じになるので、なかなかうまくいきません。
結果として、「時間がないから」「疲れているから」と言って諦めたり、「付き合いも大事だから」というような「やらない言い訳」をしてしまうんです。
「今までのことを何も変えたくない、でも新しいことを始めたい。」というのは、「お金は払いたくないけど、商品はください。」と言っているようなものです。
何か得たいものがあるのなら、それなりの犠牲は覚悟すべきだと思います。
やるべき事をやるためのステップ3:同じタイミングでやる
やるべきことというのは、大抵一回だけやればOKということはなくて、継続的にやる必要があることがほとんどです。
勉強や運動、ダイエットはもちろん、部屋の掃除のようなものにしても、一度やってあとは放置・・・というのでは、綺麗な状態を維持することはできません。
継続的にやること、つまり習慣としてやるには、その行動をパターン化するのが効果的です。
つまり、歯磨きとか洗顔のように毎日やっていることと同じように、「朝起きたらすぐ」とか「電車に乗ったら」とか、「食後に必ず」という風に決めてしまうということです。
例えば僕の場合は、昼食を食べる時には英語学習に関する動画を見ることを習慣にしています。
やるべき事をやるためのステップ4:忘れないためのしくみをつくる
やるべきことが習慣化するまでの間は、
「アレ?今日はもうやったんだけ?」
「あ、昨日はやり忘れた!」
というようなミスも起こりやすくなります。
そして、最初の段階でそういうことが起こると、モチベーションも低下しやすくなるでしょう。
そういう場合は、ぜひ「三日坊主克服のための無料アプリ5選+1」で紹介している無料アプリを活用してみて下さい。
「今日はもう○○しましたか?」としつこく聞いてくれたりするので、少なくとも「うっかりミスによるやり忘れ」は無くなると思います。
今回のまとめ
最後に、今回のまとめです。
ポイント
- やるべき事ができない=行動力が低い状態
- やるべき事をやるための3ステップ
1.細分化する
2.やめることを決める
3.同じタイミングでやる
4.やり忘れを防止する