・三日坊主を治すために日記を書き始めたけど続かなかった
こういう状態に陥っている人に向けて記事を書きたいと思います。
実際のところ、三日坊主を治したいと考えて「よし、日記を毎日つけよう!」とか「これからは毎日ブログを書くぞ!」と決意しても、途中で挫折するという人はすごく多いです。
そして残念なことに、せっかく三日坊主克服のために始めたことで挫折すると、「なんて自分はダメなんだろう・・・」と落ち込んでしまって、さらに自己評価が低くなってしまうこともあります。
僕が相談に乗ってきた人の中にも、そういう状況に悩んでいる人が何人かいましたので、この記事を読むことで少しでも自己嫌悪の蟻地獄にハマる人が減ることを祈っています。
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目次
日記やブログはハードルが高い
結論から言うと、日記やブログを書き続けるということは、これから三日坊主を治そうと考えている人にとって、かなり難易度が高い目標だと言えます。
その理由は、大きく分けて3つです。
三日坊主になる原因1:ネタに迷う
日記やブログを書くとなると、まず考えなければいけないのが「何を書くか?」ということです。
本来なら何を書こうが本人の自由なのですが、文章に書き残すということになると、どうしてもと考えてしまいがちです。
「こんな事を書いてもしょうがないし・・・。」
とか、
「これは人に見られたら恥ずかしいし・・・。」
なんていう悩んでいるうちに、書くことを諦めてしまったりするわけです。
三日坊主になる原因2:どう書くか迷う
書く内容が決まったとしても、それを日記やブログに載せるためには「どうやって文章で表現するか?」という問題をクリアしなくてはいけません。
身の回りで起こった出来事や、頭に浮かんだ考えを文章で表現するという作業にはある程度の慣れも必要なので、それに対して苦手意識があったりするとこの段階でも挫折してしまう可能性があります。
三日坊主になる原因3:意味が無いように感じてしまう
2つの原因を乗り越えて日記やブログを書き始めたとしても、それがすぐに何かの役に立つということは無いでしょう。
数カ月後、数年後になれば自分自身を見直す材料になるかもしれませんが、そのためにはまず、それなりに情報量のある日記を書き続けなくてはなりません。
ブログにしても、最初の頃はほぼアクセスが無いので、ほとんどの場合は誰も読んでくれない文章をひたすら公開し続けることになります。
そんな状態でブログを書き続けるには、相当な覚悟や目的意識が必要でしょう。
三日坊主の克服は運動と同じ
ここまでに書いてきた通り、少なくとも「これから三日坊主を治したい」という人にとって、日記やブログを書き続けるということは、かなり難しい目標なんです。
この経験値と難易度の問題は、運動する時のことを考えると分かりやすいでしょう。
例えば、今まで運動をあまりしてこなかった人が、マラソンに挑戦することを想像してみてください。
よほど無茶な人でない限り、最初から41.295キロのタイムを測ったりはしないですよね。
普通なら、最初は短時間のウォーキングや軽いジョギングで体慣らしをして、そこから少しずつ本格的なランニングに入り、走る距離を伸ばそうとするはずです。
筋トレをする場合でも、最初から何百キロもあるバーベルを持ち上げようとしたりはしないでしょう。
最初は軽いダンベルを使ってトレーニングをはじめて、少しずつ重さや回数を増やしていくのが効果的なやり方だからです。
そしてマラソンにしても筋トレにしても、最初から無理をそれが挫折の原因になったり、下手をすると怪我する場合があります。
僕の大好きな本「ユダヤ人大富豪の教え」の中では、大富豪のゲラー氏がこんなことを言っていました。
ます1キロを走ることから始めること。
多くの人はいきなり走り出し何キロかでバテてしまい、走るのを永久にやめてしまう。
確実な効果を望むなら、焦らずに一歩ずつ進んでいくべきなんだと思います。
三日坊主を治すために必要な条件
それでは、三日坊主を治すためには何をすればいいんでしょうか?
その答えは「なぜ」日記やブログだとハードルが高すぎるのかということを考えれば、すぐに分かります。
日記やブログには、三日坊主克服に向かない3つの原因がありましたよね?
原因が分かっているわけですから、問題解決のためにはその原因を含まないことをやればいいわけです。
条件1:すぐに取りかかれること
日記やブログのように「書く」という動作の前に何かを考える必要のないこと、言い換えると、「やろう」と思った瞬間に体を動かせるということが第一の条件です。
実は行動するきっかけをつくるには、頭よりも体(手足などの筋肉)を動かすことの方が重要だと言われているんです。
(「先延ばし癖を治したいなら、この2つのことだけ意識してみて」の記事に書いた「5秒ルール」の提唱者であるメル・ロビンスさんも、この点について書かれていました。)
条件2:考える必要がないこと
せっかく取り掛かっても、途中で考え込んで手が止まってしまうような要素があると、それが挫折の原因になることがあります。
なので、三日坊主を治すためには、最初は何も考えなくてもすぐにできることから始めてみましょう。
頭を使うことの継続に挑戦するのは、それからでも遅くありません。
条件3:成果を求めずにできること
日記やブログの場合、誰の目にも触れなくて、さらに自分でも読み返さないとなると、どうしても書くことがむなしくなってしまいがちです。
それを防ぐためにも、三日坊主を治そうと思った最初の段階では、目に見えた成果がなくでも「やる意味がある」と感じられることを続けてみましょう。
三日坊主を治すための行動の具体例
すでに色々なところで書いてきましたが、僕が三日坊主克服のためにやったのは、「毎日、朝起きた時にすぐうがいをする」という、とても簡単なことでした。
毎日ブログを更新するという目標に取り組んだのは、それから何ヶ月も後だったと思います。
また、僕が運営する講座の中では、
- 1日1回は意識的に深呼吸をする
- 仕事中に一度は(椅子に座ったまま)上半身のストレッチをする
- 毎日自分の部屋にあるものを3つ片付ける
ということを最初の目標にして、さらに大きな目標に挑戦できるようになった人たちがいました。
こういう小さなことなら、「やろう」と思ったらすぐに取り掛かれるし、頭を使う必要もありません。
「それ、何の意味があるの?」なんて考える必要もないほどシンプルですよね(笑)。
「タイニーベイビーステップ」の解説にも書いたとおり、最初は何よりも「挫折しない」ということをクセにすることが重要なので、まずは確実にできることから達成して、少しずつレベルアップしていけばいいんです。
もちろん行動力には個人差がありますから、
「それじゃあ、かえって簡単すぎて面白くない・・・。」
という場合は、その人のレベルに合わせて調整すればいいでしょう。
日記やブログは難しいけど、逆に100%達成できることだとつまらない、というのなら、
- その日に何をしたかということを5つくらい箇条書きにして記録する
(日記の簡易版) - 毎日ニュースを見て、一番気になったタイトルをメモする
(ブログの簡易版)
のような形にして、少し余裕が出てきたら自分の感想を書き加えるようにしてけば、いずれは立派な日記やブロク記事をかけるようになるはずです。
最初は「三日坊主を治すことが目的」と割り切ること
自己啓発本などにはよく「ワクワクすることを目標に」というようなことが書かれています。
確かにそれは正しい事かもしれませんが、もしも君が今の段階で「私は三日坊主だ」と思うのなら、そのワクワクの前に準備が必要だと思います。
運動をする時に「楽しくないから準備運動しません。」というのがあり得ないのと同じように、まずはコンディションを整えるべきだということです。
だから、最初のうちは、「これってやる意味あるのかな?」なんて考えずに、とにかく三日坊主克服を治すということ自体が目的だと割り切って、目の前の目標に向かってみて下さい。
そして一定の日数ごとに次の目標を設定し直すようにすれば、だんだん出来ることの内容も大きくなって、それがワクワクにつながってくるはずですからね。
今回のまとめ
最後に、今回のまとめです。
ポイント
- ブログや日記の継続は、三日坊主のリハビリには難しすぎる
- 最初のステップでは、考えずに実行できる簡単なことをする
(「タイニーベイビーステップ」の説明を参照) - 行動力と持続力がつくまでは何をするにも「三日坊主克服が目的」と割り切る