・起業に失敗したらどうなりますか?
・起業なんて、リスクが高すぎますよね?
今の時代、「ただ会社に勤めているだけでは不安」と感じている人は多いと思います。
よく言われることですが、終身雇用という制度には期待できないし、昔みたいに「正社員として勤めていれば安心」という時代でもないでしょう。
実際に僕のところにも、起業に関する相談が届くことは多いです。
そして、多くの人にとって、その第一歩を踏み出すことにブレーキをかけているのは、「失敗するのが怖い・・・」ということじゃないでしょうか。
その反面で、起業する前から、その失敗のリスクを正確に把握しているという人は、ほとんどいないでしょう。
恐怖というのは幽霊と同じで、正体不明であればあるほど大きくなるという性質があります。
逆に、「これ以上悪いことは起こらない」というラインが決まっていれば、心の準備はしやすくなるものです。
というわけで今回は、起業をする場合の金銭的・精神的なリスクについてまとめてみることにしました。
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起業とは?
「「起業はやめとけ」は無視しよう。でもこんな人は本当にやめとけ(笑)」にも書きましたが、大事なことなのでもう一度書いておきます。
そもそも「起業」というのは、「事業を起こすこと」。
つまり、商売を始めること全てを指している言葉です。
「副業を持つのと起業するのでは、どっちがいいですか?」
なんて質問が来ることもありますが、副業も起業のうちなんです。
別に会社を作らなくたって、お店を開かなくたって、会社を辞めなくたって、何らかの形で商売を始めたら、それは起業だという風に考えておいてください。
起業のリスクはコントロールできる
インターネットが無かった時代には、そもそも個人で商売を始める手段が限られていました。
貯金をはたいて、さらに銀行からお金を借り入れて会社を作るとか、お店を開くというようなやり方が一般的だったわけです。
失敗すれば借金だけが残って、下手をすれば破産・・・。
起業に関するマイナスイメージは、こういうところから来ている部分が大きいと思います。
でも、今はもう、そんな時代じゃありません。
いくらでも小さな規模とコストで起業できるから、リスクは自分が許容できる範囲に設定できるんです。
失敗した場合の金銭的損失を「10万円までにしたい」と思ったらそうすればいいし、「予算が1万円しかない」という人は1万円以内で起業すればいいだけの話です。
ちなみに、僕が最初にwebサイト運営で起業した時に使ったお金は5000円弱でした。
しかもこれは、最初に全部払った金額ではなく、スタートしてから1年間の間の費用の合計です(笑)。
1ヶ月あたりの金額にすると、たぶん400円前後だったと思います。
更に言えば、インターネットを使ったビジネスなら、手元にお金が1円もなかったとしても、起業することはできます。
通販サイトやオークションでものを売る「せどり」なら、家にある不用品を売って、それを元手にしてもいいですし、知り合いや家族から要らないものを預かって、売上の一部を手数料として受け取ってもいいでしょう。
裏技的な方法としては、「0円で商品を仕入れる」というテクニックもあるくらいです。
このあたりの手順を説明すると長くなるので、興味のある人はコメント欄からお知らせください。また、僕が運営している「行動開始のための7日間プログラム」(無料)では、数万円程度の資金を作る方法も紹介していますので、興味があれば受信してもらえたらと思います。
仮にネットビジネスじゃなく、飲食店のようなものをやりたい場合でも、リスクを下げる方法はたくさんあります。
普通にお店を開こうと思えば1000万円以上のお金が必要になりますが、レンタルのキッチンカーを使えば、数十万円程度でも開業は可能です。
それで失敗するようなら、お店をやって成功する見込みは薄いわけですから、まずは小資金でテストをした方がいいでしょう。
起業は「失敗を前提としてやる」のが正しい
そもそも、何か新しいビジネス始めたとして、それがちゃんと軌道に乗る確率というのは、それほど高くありません。
僕を始め、色々な起業家の人と話した感覚では、大体以下のような感じです。
- ビジネスの初心者:10~20%
- 経験のある経営者:30~40%
分野や計画の進め方、規模などにもよるとは思いますが、素人が起業をするなら、うまくいく確率はせいぜい10個やってみて1個とか2個とかいうレベルでしょう。
経験のある起業家でも、ちゃんと事業として成り立つのは、数個に1個くらいのものです。
「そんなもんなの?」
と思うかも知れませんが、僕の知る限りそんなもんです。
僕は、サイト運営で独立するまでに色々な企画を立てて実行してきましたが、トータルで考えれば失敗した企画のほうが圧倒的に多いです。
特に最初の方は、ちゃんと収入源になったサイトの割合は、10に1つくらいだったと思います。
失敗→失敗→失敗→失敗→失敗→失敗→失敗→失敗→成功→失敗
こんな感じですよ(苦笑)。
でも、失敗してもリスクは非常に小さくて、せいぜい数万円。
上手くいくと1回で数百万ということもあるので、全体としては十分利益になるんです。
何億も稼いでいる優秀な人は、僕よりずっと成功率が高いと思いますが、それでも「成功する場合のほうが多い」なんていう話は聞いたことがありません。
最も考えるべきなのは、精神的リスク
ここまでに書いてきた通り、起業するに当たっての金銭的リスクというのは、いくらでも小さくすることができます。
僕が考える限り、普通の人が起業する上で最も問題になるのは、精神的なリスクの方です。
経験がない人の多くは「起業するなら失敗したくない」と考えます。
だから、「リスクの少ない起業の方法はありますか?」なんて聞いたり、一生懸命失敗しなさそうな方法を調べたりするわけです。
だから、失敗するとガッカリして、「やっぱり自分には無理なんだ」と諦め、次の挑戦をしなくなっていく。
これが、起業する上での最大最強のリスクです。
なので、こう考えてください。
起業をする上で大事なのは、失敗しないようにやることではなく、失敗を前提にしてやることです。
最初から、たくさんのハズレクジの中から当たりクジを引き上げるようなものなんです。
億万長者のような人でさえそんな感じなんですから、僕たちのような凡人が最初から「失敗しないように」なんて、あまりにも虫が良すぎると思います。
そう考えると、最初から数百万、数千万というお金を使ってお店を開業するなんていうのは、僕にしてみたら自殺行為のギャンブルにしか思えません。
そんな危ない橋を渡るのは避けて、失敗しても大きなダメージを負わない挑戦を繰り返すべきです。
「ダメだったかぁ。イケると思ったんだけどなぁ。(´・ω・`)」
↓
「まあ仕方ないか。次いってみよう!」
上手くいくまでこの繰り返しだと覚悟しておけば、小さな失敗は乗り越えやすくなるでしょう。
起業する時に騙されるリスク
ここまでに書いてきた通り、覚悟さえ出来ていれば、起業のリスクは非常に小さなものです。
金銭的にはほぼゼロにできるわけですから、せいぜい「スポーツの練習をしたけど試合に負けた」程度のものでしょう。
失敗しても、得られるものはたくさんあるので、それによって成功の確率も上がっていくと思います。
ただし、一つだけ注意して欲しいことがあります。
それは、起業しようとしている人をターゲットにした、詐欺まがいのビジネスが蔓延しているということです。
そういう人たちの多くは、ブログやSNS、動画などを使って無料で情報を配信し、その中で「LINE@に登録してください!」と言って人を集めます。
そして登録した人たちに一定の情報を与えた後に「ここから先は有料です。30万円で全てを教えます。」というような形で、高額な情報商材やコンサルティングサービスを売るわけです。
「ビジネスが軌道に乗れば、すぐに取り戻せます。」
「最初は自分でやるより、プロに習うほうが圧倒的に近道です。」
ということを言われると「それで稼げるようになるなら・・・」と、無理をしてお金を出してしまう人は少なくありません。
高額なサービスの全てが詐欺とは言いませんが、残念ながら金額に見合う価値がないものの方が圧倒的に多いです。
そして、それが「本物かどうか」を見極めるのは、初心者には非常に難しいでしょう。
僕がおすすめしたいのは、最初は効率が悪くても、自分で色々と試してみることです。
無料でもある程度の情報は手に入るし、仮に情報に投資するにしても、せいぜい月に数千円から1万円くらいの範囲にしておいたほうがいいでしょう。
一度に大金を支払ってしまうと、「失敗した!」と思った時の「授業料」が非常に高いものになってしまいます。
今までのトータルで考えれば、僕も150万円以上を情報に投資してきましたが、最初にお金を使ったのは、年に500万円以上稼げるようになってからでした。
まあ、僕は人一倍ケチくさい方なのかもしれませんが(笑)「情報への投資は、起業して稼いだお金の範囲だけにする」というくらい慎重になった方が、怪しいビジネスの餌食にはなりにくいと思います。
今回のまとめ
最後に、今回のまとめです。
ポイント
- 副業でも、何らかの商売を始めれば「起業」になる
- 起業の金銭的リスクは、やり方次第でコントロール可能
- 起業は基本的に「失敗を前提としてやる」べきもの
- 起業失敗の最大のリスクは失敗を恐れて挑戦できなくなること
- 起業する人を狙ったボッタクりビジネスにも注意