・必要なときに頑張れない自分が嫌になる
・もっと頑張らなきゃ、努力しなきゃと思っているのに変われない
・頑張ろうと思っても、すぐにやる気がしぼんでしまう
今回は、こういう人の悩みに悩みに答えていきます。
「頑張れない人」というのは、もっと具体的に言うと「必要な時に行動できない人」そして「一時的に行動できても、それが続かない人」と言い変えることができます。
「「努力できない人」のレベル診断とそれぞれの解決法」に書いたように、限られた時間の中だけで頑張っても大きな変化は起こせないからです。
それが「できない」状態から「できる」ようになるには、一体どうすればいいのか。
今回は、そのためにとっておきの解決策を紹介しましょう。
他のページでも書いているように、僕は通信講座などを運営しているわけですが、今では「三日坊主に悩んでいる」という人を募集しているにも関わらず、他のジャンルの講座に参加した人よりも高い継続率を出す事に成功しています。
このページで紹介するのは、その中でも多くの人が「これで自身がついた。」「自分が変わるきっかけになった」と言ってくれている方法なので、きっと多くの人に価値を提供できると信じています。
この記事についてご質問・ご意見がある場合は、記事の下部にあるコメント欄からご連絡ください。原則として24時間以内に回答を掲載させていただきます。
頑張れない人の特徴
僕はいつも口を酸っぱくして言っているんですが、問題を解決するにはまず「原因を知る」という事がとても重要です。
なぜその問題が起こっているかが分かれば、効果的な対処ができるからです。
例えば花粉症の人は「スギ花粉が原因」ということが分かっているからこそ、マスクやメガネをして花粉を防ぐことで症状が軽くできるわけですよね?
なので、君が自分自身を「頑張れない人」だと思っているのであれば、まずは僕が考えている一定の条件に当てはまるかどうかを判断してみて下さい。
これは、今までたくさんの「頑張れない」人のサポートをしてきた中で、非常に多くの人が共通して持っている特徴を少し大げさに文章化してみたものです。
- 向上心があるから、「もっと頑張りたい、今のままではいけない」と思っているけれど、何をすればいいのかよくと分からない
- 何かを始めようと決意しても、失敗したり後悔したりするのが嫌で、つい「今はまだ準備不足」「今日は疲れているから」「キリが悪いから来週から」というように先延ばしすることが多い
- 過去に失敗や挫折の経験があったり、逆に自信につながるような成功体験が少ないために、挑戦する前に「自分には無理なのでは」と考えてしまう
- やろうと思ったことを実行に移してからも、「本当にこれでいいんだろうか?」という気持に付きまとわれてしまってなかなか前に進めない
・・・どうでしょうか?
もしも、「当てはまるかも」と感じるものが2つ以上ある場合は、ここから先の部分を読み進める価値は十分にあると思います。
「頑張れない」という悩みの原因
先に断言しておりますが、上に書いた特長に当てはまる人は、人格に根本的な問題があるわけではありません。
単純に、過去の経験や今の環境によって、そういう考え方しかできないほどに「追い詰められている」だけだと思います。
多くの人は「頑張れるかどうか」ということを本人の性格の問題だと考えていますが、本人の性格に関係しているからといって「本人の責任」だとは限らないはずです。
例えば、親に虐待されながら育った子供は内向的で、感情表現が苦手であることが多いですが、それは決して「本人が悪い」わけじゃないですよね。
大人になると、色々なことが「自己責任」で片付けられがちですが、「経験が性格に影響を与える」という事実は子供でも大人でも同じですから、年齢によってバッサリ切り捨てるのは明らかにおかしな話です。
なので、君がもしも「頑張れない人」だったとしても、その事で自分を責めるのはもうやめてください。
さて、ここで一度問題を整理しましょう。
ここまで書いてきたケースに該当する「頑張れない」という問題は、全て一つの大きな原因から生まれています。
それは、成功体験の不足です。
これは、人が行動する時のしくみを考えれば、割と簡単にわかると思います。
人が何かを「頑張る」のは、それによって何かが得られるという見込みがあるからですよね。
ビジネスならお金になるとか、ダイエットならスリムになるとか、勉強なら知識がついたり試験に受かるとか。
もっと広く言えば、「達成感」とか「充実感」のような精神的な効果のためということもあるかもしれませんが、とにかく何か得になることがあるからこそ行動するわけです。
歯磨きや洗顔のように、本人に「頑張っている」という意識がない習慣にも、「虫歯を防止する」とか「顔のベタベタが解消する」というようなメリットが存在します。
そして、このメリットが得られると確信しているとき、人間は自然に頑張れるようにできているんです。
仮にですが、もしも会社で「明日の朝5時までに出社したら100万円のボーナスを出すよ。」なんて言われたら、いくら朝が苦手な社員だって、それこそ徹夜してでも頑張って出社するでしょう。僕なら間違いなく会社に泊まります(笑)。
逆に言えば、頑張れない人は頑張った結果に自信が持てないからこそ頑張れないわけです。
うまくいかないんじゃないか。
失敗するんじゃないか。
無駄足になるんじゃないか。
後で後悔するんじゃないか。
やったって大して変わらいんじゃないか。
成功体験が少ないから、今回も「また」ダメなんじゃないかと思ってしまうということです。
カウンセラーやコーチの中には、「成功体験と行動力は関係ない」という人もいますが、僕がここで言っている成功体験というのは、「仕事で成功した」とか、「スポーツの大会で優勝した」というような大きな体験ではありません。
本人が「頑張ってよかった」と思えること。
自分の行動に意味があったと感じられること。
それが僕が考える「成功体験」の条件です。
これが少ないということは、極端に言えば「頑張っても報われたと感じたという経験があまりない」という事ですから、頑張れないのも当然でしょう。
「頑張れない」人が成功体験を積み上げる方法
でも、安心して下さい。
頑張れないことの原因が「成功体験の不足」だとしたら、それを解決することは十分に可能です。
だって、成功体験を増やせばいいだけですから。
「そんな事できるの?」
と思うかも知れませんが、必ずできます。
なぜかというと、さっきも書いた通り、成功体験の中身は「大きな成功」でなくてもいいからです。
もちろん大きな成功体験ができればそれに越したことはないですが、残念ながらそれを自分で狙って起こすことは難しいでしょう。
それどころか、最初から難しいことに挑戦して挫折したら、逆に失敗体験を積み重ねることになってしまいます。
ちょっと分かりにくいかも知れませんが、これは「ドラゴンクエスト」みたいなRPGと同じだと思って下さい。
主人公のレベルが低く、経験値の少ないうちは、強いモンスターに勝つことはまず無理ですよね。
そんな時に最初から「経験値10000」のはぐれメタルを追いかけてみても、まったく倒せずにレベルが上がりません。
だから、最初は確実に倒せる「経験値10」のスライムをしっかり倒して、モンスターの「数」で経験値を稼ぐんです。
それによってレベルが上がれば、主人公の能力値が上がるので、だんだんとはぐれメタルを倒せるようにもなってくるでしょう。
僕たちの世界での成功体験もドラクエの経験値と同じで、増やせば増やすほどできることは増えていくようになっているんです。
タイニーベイビーステップ
ここからは、具体的なワークの内容を説明していきます。
僕が頑張れる力、そして頑張り続ける力をつけるためにおすすめしているのが「タイニーベイビーステップ」というメソッド(方法)です。
「行動科学」という分野では、どうしても頑張れない人行動できない人に「ベイビーステップ」というワークをやってもらうことがよくあります。
これは、その名前から分かるように「毎日小さな事を積み重ねる」というトレーニングで、例えば「1行でもいいから日記を付ける」とか「5分でもいいから運動する」という事を繰り返して、徐々に頑張る力をつけていくようにします。
そして、今回するタイニーベイビーステップはさらに行動の内容を小さくし、絶対に・何があっても達成できることを目標にすることで、確実に成功体験を積み重ねていくという方法です。(「tiny」は「小さな」という意味の言葉です)
ただし、既に毎日の習慣になっていることや、娯楽のようなものを目標にしても「頑張る力」は使われないので、毎日朝食を食べている人が「朝食を食べる」を目標にしたり、ゲーム好きな人が「毎日1時間以上ゲームをする」というのはダメです。
何か新しい、君のためになるような目標を設定して下さい。
ちなみに僕は、朝起きたらすぐに「うがい」をする、という事から始めました。
僕の知り合いの中には、「毎日1回は意識的に深呼吸をする」というのを目標にした人もいれば、「一日に一度は脱いだ靴をそろえる」というのを続けた人もいます。
これくらいなら、仮に風邪を引いて寝込んだり、深夜まで残業することになったりしても、実行できないことはないはずです。
そして、毎日その目標を達成したら、必ず記録をつけて下さい。
例えばカレンダーなどに◯印をつけて、ちゃんと実行したということを、君の中に染み込ませるようにするんです。
紙での記録がどうしても嫌であれば、「三日坊主克服のための無料アプリ」で紹介したようなアプリを使ってもOKです。
「そんな事を小さな事をやって意味があるの?」
と思う人もいるかもしれませんが、上にも書いた通り、大切なのはやることの内容ではありません。
小さくてもいいから「自分との約束を守る」ということが、自分の力を信じるための成功体験になるんです。
そして、それを積み重ねることで、少しずつ大きなステップが実行できるようになっていきます。
実際に体験すると、このバカバカしいくらい簡単な目標をちゃんと達成して記録を付けることが、意外と楽しいということに気付くことができるでしょう。
僕がサポートしている人たちは、これをきっかけに次々と頑張り続ける力を身につけて、勉強や運動などを習慣にすることに成功しているので、ぜひ挑戦してみて下さい。
これをやることで、失うものなんて何もないですからね。
ちなみに僕は「うがい」の後には「毎日5個だけ部屋の中のものを片付ける」という目標に挑戦し、数カ月後には「一言でもいいからブログを毎日更新する」という内容に変えました。
それがきっかけで自分のwebサイトを立ち上げるようになり、さらに毎日それを更新することで、独立のための第一歩を踏み出したんです。
タイニーベイビーステップだと簡単すぎてつまらないという人は、もう少し目標を大きくして「ベイビーステップ」くらいにしてもいいでしょう。
ただし、その場合でも目標の内容は、必ず毎日、100%クリアできるような内容にすることが重要です。
今回のまとめ
最後に、今回のポイントをまとめます。
ポイント
- 「頑張れない」の原因は主に「成功体験が足りない」こと
- 小さくてもいいので、意図的に成功体験を積み上げる事が大切
- 成功体験を積み上げると、頑張る力も大きくなっていく
確実に成功体験を積み上げることで、少しずつ「頑張れる人」になっていってもらえたらと思います。