・バカにされた相手を見返したい!
・いじめられた相手を見返したい!
これは、そんな風に考えている人のためのページです。
誰かを「見返したい!」と思うきっかけは人それぞれですが、そこまでの気持ちになるからには、相当つらい経験をしていることだけは間違いないでしょう。
なので、僕はそういう人を本気で応援したいと思っています。
見返したいという気持ちは大きなエネルギーを生むので、今までできなかったことを行動に移し、なれなかった自分になる良い機会になり得るものです。
ただし、いくら強くそう思っていたとしても、その気持ちの扱い方についてはちゃんと理解しておかなくてはいけません。
強い気持ちは電気やガスなどの他のエネルギーと同じで、間違って扱うと、思わぬ結果につながることもあるからです。
さすがに感電したり爆発したりすることはありませんが(笑)、気持ちだけが空回りして結局何もできなかったり、一生懸命やっていたはずなのに、急にむなしく感じてしまうということは珍しくありません。
なので、今の君の気持ちを良い意味で「形」にするために、ぜひ読んでほしいことをこのページにまとめてみました。
ちなみに、僕が「見返したい!」と思っていたのは、会社員時代に僕をクビにした上司でした。
今では好きな事を仕事にして、ストレスのない毎日を過ごせていますが、それも「あの時があってこそ」のことだと思っています。
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見返したい!と思ったら自分を変えるチャンス
誰かにひどい扱いを受けたり、つらい思いをした時に。
「そんなこと早く忘れたほうがいいよ。」
とアドバイスしてくれる人は多いと思います。
また、いわゆる「成功法則」的な本の中には、自分を成長させるために必要なのは「あらゆる事に感謝する」気持ちだという話がよく出てきます。
人に嫌なことをされても「感謝の気持ちと態度で接することで状況が良くなる」とか、つらい経験をしても、「それが自分を成長させてくれると思うようにするとポジティブになれる」とか、そういう考え方です。
確かに、嫌なことをスッキリ忘れられれば、気持ちは楽になるでしょう。
色々なことに感謝の気持ちを持つことも、大事だとは思います。
人に助けてもらったような時に「ありがとう」の一つも言わないような人だったら、人間関係が良くなることなんて無いですからね。
でも、どうでしょう?
気晴らしをしてスッキリしたり「これはありがたい事なんだ。」って考えるようにしたところで、それで何かが変わるでしょうか?
少なくとも、僕にはそれによって、自分が成長したという経験が全くありません。
僕は複数のwebサイトや通信講座などを運営しているので、今までにたくさんの人の相談に乗ってきました。
しかし、その経験を振り返ってみても「忘れる」「感謝する」というのは、その時の気持ちを整理するのには役立っても、根本的な問題の解決に役立っていた人はいないと思います。
「振られたミジメな自分」はミジメなまま。
「バカにされた情けない自分」は情けないまま。
「イジメられた弱い自分」は弱いまま。
そうなれば、また同じことの繰り返しです。
逆に、その時のつらい気持ちを忘れない人は、誰かを「見返したい」という気持ちをバネにして、別人のようになったりします。
「あんな思いはもうしたくない!」
という強い気持ちがあるから、欲望に負けずにダイエットを成功させたり、必死に体を鍛えたり、死に物狂いで仕事を頑張ったりということができるわけです。
僕自身、フルタイムで会社に勤めながら起業の準備をしていた頃は、時間的にはかなり厳しかったですが、「一生他人に振り回されるくらいなら死んだほうがマシだ!」と思っていたので、その状態が「つらい」と感じたことはありませんでした。
だから、もしも君が誰かを見返したいと強く感じているなら、その気持はそのまま大事に持っておいてもいいと思います。
つらい記憶がよみがえって来たら、その時に生まれる感情をエネルギーに変えて、君が成長するために活用していきましょう。
嫌なことを忘れたり、その経験に感謝するのは、その後からでも遅くありません。
見返したい気持ちと現実のギャップを埋める
さて、ここからが重要です。
どんなに強く、誰かを「見返したい!」と思ったとしても、その時はまだ変わる「きっかけ」を掴んだというだけで、君自身は何も変わっていません。
だから、その気持が冷めないうちに行動しないと、「気持ちが一時的に高ぶっただけで、結局は何も変わらなかった・・・。」ということになってしまいます。
そうならないためは、「見返したい!」という気持ちが強く残っているうちに具体的な行動の内容を決めてしまいましょう。
この段階で「何をすればいいか分からない」という場合は、「「何をしたらいいか分からない」から脱出する3つのワーク」の内容を参考にしてみて下さい。
このページのコメント欄に質問を書き込んでもらえれば、僕からもアドバイスをしたいと思います。
ただし、人が大きく変わるためには、それなりに時間がかかるということを忘れてはいけません。
気持ちに勢いがついている時は、つい短時間で結果を出そうと無理な計画を立ててしまいがちですが、誰かを「見返す」というくらい大きな成長をしたければ、持久戦を覚悟する必要があります。
これを無視して気合いだけで突っ走ろうとすると、人の潜在意識が持っている「変わりたくない」という性質の猛反発によって、挫折するリスクが高いです。
スポーツでも勉強でも、仕事でもダイエットでも「変わるんだ!」と決意してハードなスケジュールを組んではみたものの、すぐに挫折して「どうせ自分はダメなんだ・・・」という状態になってしまう人は少なくありません。
特に、普段から物事を先延ばしにしてしまうタイプの人や、何かを始めても三日坊主になってしまうような人は、小さな行動を積み上げながら少しずつ変わっていく必要があるということを覚えておいて下さい。
このあたりの話については、「三日坊主の根本的な原因と3つの特徴を説明します」のページが参考になると思います。
「見返す」という言葉の本当の意味
そして、誰かを見返す努力をする上で、もう一つ必ず知っておいてほしいことがあります。
それは、「見返す」という言葉の本当の意味です。
辞書を調べると「見返す」には次の意味があることが分かります。
(goo辞書より)
たぶんこの意味は、君がイメージしているものと、ほぼ一致するんじゃないでしょうか。
ただ、この言葉の中には「仕返し」という表現はあっても、それが「誰かを不幸にすること」だとはどこにも書いてありませんよね?
そして「自分を誇示する」という表現はあっても、それが「誰に対して」なのかということも書かれていません。
だから、ぜひこんな風に考えてみて下さい。
誰かを見返すときの「仕返し」というのは、誰かに自分を見せつけることでも、「ざまあみろ」的なことを言って嫌な気持ちにさせることでもありません。
そんな事をしている時点で、君はその見返したい相手と「大して変わらないレベルにいる」ということを証明することになってしまいます。
そして「誇示する」相手は、他の誰でもない君自身です。
君自身が幸せになって、「あの時はつらかったけど、今はこんなに立派になったよ」と自分自身に誇示する(誇りを持って示す)というのが本当の意味で「見返す」という事だと僕は考えています。
これは、見返したいと思った相手に対しては「もうあなたの事なんて眼中にないですよ」というくらいのレベルになるということでもあります。
僕が誰かを見返したいと思ったのは、「会社をクビになったこと」だという話を冒頭で書きましたが、実はそれから10年くらい経った頃に、僕は自分をクビにした上司と駅ですれ違った事があるんです。
その時に僕が感じたのは、
「あんまり変わってないな。わりと元気そうだな。」
くらいの事でした。
その人を恨んでいた事すら、後になってから思い出したくらいです。
そう考えると「見返したい」という気持ちを卒業した時こそが、本当の意味で目的を達成した時だと言えるのかも知れません。
もし、君が今は「そんな風に考えられない・・・。」と思っていたとしても、誰かを見返したいと思って努力しているうちに、少しずつ考え方も変わってくると思います。
その時は、どうかこのページに書いてあることを思い返してみてください。
今回のまとめ
最後に、今回のまとめです。
ポイント
- 見返したい!と思う気持ちは、自分を変える力になる
- 下手に気持ちを整理だけでは「その場しのぎ」にしかならない
- 大きく変わるには時間がかかると理解することが大切
- 「見返す」の本当の意味は「自分に誇れる自分」になること